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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百三十三話 除夜の鐘その四

「痛いだけでトラウマにもなるから」
「暴力はそうよね」
「そんなの受けてもね」
 本当にだ。
「その時も後も痛いよ、けれど修行は」
「辛くても」
「苦しくてもそれは自分を磨けるから」
 暴力なんか受けるだけだ、本当に何もならない。
「それで後に糧にもなるから」
「いいのね」
「うん、座禅も滝に打たれることも托鉢も」
 そうしたこと全てがだ。
「後に自分の糧になるよ、けれど暴力は」
「本当に何もならなくて」
「下手したら怪我じゃ済まないから」
 奈良県だと中学の剣道部顧問が受け身を知らない生徒に床の上で背追い投げをした、柔道の経験者によればそんなことは絶対にしてはならないという。
「死ぬこともあるから」
「絶対にあってはいけないわね」
「そうしたことでね」
 それでだ。
「もうね」
「そうしたことはしないで」
「それでね」 
 そのうえでだ。
「修行も苦しくてもね」
「糧になるのね」
「自分のね、だからね」
「いいのね」
「そこにいても」 
 お寺や神社にだ。
「悪いことはないよ」
「そういうことね」
「そうなんだ、自分を振り返ったりして」
 そうしてだ。
「駄目だと思ったらね」
「修行に入ることもいいのね」
「お寺とかに入ってね、カルト教団は別だけれど」
「インチキのところね」
「そこは論外だよ」
 最早だ。
「大体そうしたとこってわかるけれどね」
「特徴あるのね」
「やたらお金求めたりね」
 つまり金銭目的で実は信仰はないのだ。
「それでね」
「やたら禁欲的だったりね」
「それも特徴なの」
「あと教祖様が最高の救世主とかね」
「言うところなの」
「生き神様とかね」 
 そうした風にだ。
「言うところはね」
「インチキなのね」
「そうだよ、もうね」
 それこそだ。
「インチキ宗教は普通の宗教と違うんだ」
「お金に禁欲的に」
「あと教祖を神様とか言う」
 やたらと物々しく喧伝してだ。
「そうしたことが全部揃ってると」
「気をつけた方がいいのね」
「もう個人崇拝になったら」
 冗談抜きで北朝鮮みたいにだ。
「そこはね」
「カルトでインチキね」
「だからね」
「そうしたところでは修行しないことね」
「確かなところでないと」
 修行するにしてもだ。
「駄目だよ」
「そういうことね」
「そうしたら」
 それでだ。
「いいよ」
「修行をするなら」
「カルト教団の修行なんて」
 例えそれがもっともらしくて厳しいものでだ、厳しい修行イコール大きなものが得られるかというとそうでもない。 
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