八条学園騒動記
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第六百三十話 時代も場所も越えてその四
「出て来るわ」
「馬は外せないのね」
「モンゴルだからね」
チンギス=ハーンと共にというのだ。
「普通にね」
「出て来るのね」
「そうなの」
「それも凄いわね」
「戦いの時も乗って」
そしてというのだ。
「戦いに赴いて馬に乗ったまま拳を繰り出して」
「百億の敵も」
「一撃で薙ぎ倒すの」
「それじゃあ馬に乗る意味なくない?」
「いや、それがね」
これがというのだ。
「モンゴル人だから」
「馬に乗るのね」
「そういうことなの」
「モンゴルならではのこと多いわね」
「遊牧民になると」
どうしてもというのだ。
「他の人達とは違う部分はね」
「どうしてもあるのね」
「そうなの」
こうコゼットに話した。
「覚えておいてね」
「そうした人達ってことね」
「馬に乗らないとしっくりこないの」
「そういうことね」
「ええ、それでね」
ナンはさらに話した。
「異次元でもヒロインはね」
「いるのね」
「美形のね」
「それもお約束ね」
「人間じゃないけれど」
「美形なのね」
「凄いね、そしてね」
そのうえでというのだ。
「このヒロインもね」
「チンギスさんを好きになって」
「ハーレムに入るのよ」
「主人公が好きな」
「モンゴルで言うとオルドに」
「凄い展開ね」
「いや、ハーレムはあるじゃない」
この話はとだ、ナンは返した。
「異世界転生ものとか学園恋愛ものとか」
「ああ、あるわね」
コゼットも言われて頷いた。
「それは」
「そうでしょ」
「もうね」
それこそというのだ。
「ごく普通にね」
「主人公モテモテでしょ」
「創作だとね」
「ヒロインは一人どころか」
「複数でね」
「ハーレムじゃない」
「だからチンギスさんも」
その作品での彼はというと。
「普通なのね」
「そう、もうね」
それこそというのだ。
「そうしたお話の常のね」
「ハーレム展開でもあるのね」
「無敵主人公でね」
それと共にというのだ。
「ハーレムという」
「王道ではあるのね」
「ただチンギス様だから」
「無敵度が際立っていて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
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