夢幻水滸伝
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第二百十二話 東南アジア統一その七
「三つあるが」
「その三つが全て刀で」
「一騎打ちは尋常やなく強い」
リーが見てもだ。
「太平洋だけやなくてアフリカ、地下世界、北極でもな」
「ここにいる星の奴は誰も勝てん」
リサールはその目を鋭くさせて述べた。
「そうした人ってことですね」
「一騎打ちやとな、神星ならわからんが」
リーはリサールにも答えた。
「天の星でも勝てんやろな」
「一騎打ちならですね」
「ロシアに言った難波君ならわからんが」
「ああ、あの人ならですか」
「彼の強さも桁外れやしな」
「その日本とも何時かは戦うんですよね」
チュットはその目に警戒色を入れた、そのうえでの言葉だった。
「そうですよね」
「統一を考えたらな」
「やっぱりそうですね」
「そやからな」
「日本も今統一に向かってますし」
「あそこはどの勢力よりも群雄割拠でもな」
「やっぱりやがては」
リーに述べた。
「統一されて」
「日本とも戦う」
「それで、ですね」
「松尾君とも対峙することになるで」
「その時どうするかですね」
「その時は軍の規模で押し切ることやな」
スーンは冷静な声でその時の戦い方を話した。
「日本だけやと兵の数は六十万が精々や」
「対するこっちは何百万や」
「技術は多少あっちの方が上やが」
「軍の数がちゃうからな」
「充分過ぎる程有利に戦えるわ」
「そや、星のモンの数では負けてるが」
このおとは事実だがというのだ。
「勝てる、日本にはな」
「むしろアメリカや中国より楽か」
「そうなる、そのアメリカと中国は星のモンの数は同じ」
「そやな」
「しかも神星はどっちも六将星」
「武が一番ええ連中や」
「戦は強いが知力はこっちが上や」
リーは冷静に述べた。
「連中も頭は悪ないが」
「知力そして政治力ではな」
「四智星の方が上や」
「智恵の星だけあってな」
「その通りや」
こうスーンに答えた。
「そやから知略を用いたらな」
「アメリカや中国にも勝てるな」
「中南米にもな」
「そういえばあそこもでしたね」
ブッパースウォングは中南米の話を聞いて言った。
「神星の人がおられますね」
「そや、アレンカールがな」
「ブラジルに」
「あいつがおる」
「そしてアレンカールさんもでしたね」
「六将星や」
その一人であるというのだ。
「あの男もな」
「そうですね」
「中南米はアフリカと同じで産業革命を果たしたが」
その水準には達したがというのだ。
「まだそこからそれなりに至った時点や」
「東南アジアより下ですね」
「そや」
「数は多いですが」
「その技術レベルは低い」
東南アジアに比べてというのだ。
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