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夢幻水滸伝

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第二百十二話 東南アジア統一その五

「ここでオセアニアも掌握するとや」
「私達は今以上の勢力になりますね」
「私達はこの世界を救わんとあかんが」
「その前にどうしていくか」
「団結の前に統一みたいな流れやな」
「左様ですね」
「そやから次はな」
 東南アジアの統一を果たした後はというのだ。
「オセアニアや、中国やインドに進出することはな」
「無理ですね」
「それは出来んな」
「どちらも勢力が強大で」
「特にインドは攻め込まん」
 絶対にとだ、リーは強い声で言った。
「雷帝、タゴールは敵には一切容赦せん男や」
「四十万の敵軍を一兵残らず消し去ったそうですね」
 このことはアルフィアンが言ってきた。
「聞いた話ですと」
「そや、それはロシアの女帝エカチェリーナさんもや」
「あの方もでしたね」
「二人共こっちの世界に来て覇権を求めてな」
 そうしてというのだ。
「その中でや」
「敵には容赦なく」
「それでや」
「そうしてでしたね」
「それぞれ四十万の敵軍を瞬時に殲滅し」
「生き残った者達を全て生き埋めにした」
「そうした、そのインドに攻め込むには」
 それはというのだ。
「確実に勝てる戦力でないとな」
「攻め込めない」
「負けたらその時点で皆殺しや」
 軍の者達がそうなるというのだ。
「しかも魂まで消される」
「徹底してますね」
 チュットもこのことには蒼白になっていた。
「魂までとは」
「そこまでやるのがあの二人でな」
「タゴールさんもですね」
「そや」90
 まさにとだ、リーはチュットにも答えた。
「流石に星のモンにはそこまでせんやろが」
「それでもですね」
「兵にはそうする」
「恐怖で敵を封じる」
 こう言ったのはハリムだった。
「それは確かに効果がありますね」
「そやな、私でもや」
「敵がそうした相手ですと」
「迂闊には攻め込まん、それでまずはな」
「オセアニアですね」
「相手もやるつもりやしな」
 それ故にというのだ。
「ここはな」
「あちらとですね」
「戦や、水軍も陸軍も動員する」
「空船もですね」
「統一が成ったばかりやが」
 それでもというのだ。
「戦や」
「これから」
「そうしてな」
「オセアニアもですね」
「手に入れる」
 強い声での言葉だった、だが。
 ここでロシティーは難しい顔で言ってきた。
「東南アジアとオセアニアは技術は同じレベルでや」
「お互い資源もある」
「しかし人口と星のモンはこっちが上や」
「特に人口はな」
「しかしや」
 それでもとだ、ロシティーはリーに話した。 
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