ドリトル先生と幸せになる犬
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第七幕その六
「生きものの言葉はそうそうわからないね」
「そうだよね」
「先生は特別だから」
「犬の言葉もわからないし」
「このこともあったね」
「しかしね」
それでもというのです。
「これまで言った通りにね」
「そうだよね」
「性格は急に変わらないし」
「それでだよね」
「鳴くのには理由がある」
「そうだよね」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「鳴く理由を考えなくてね」
「それでだよね」
「五月蠅いから捨てる」
「もういらないってね」
「これは家族に対することじゃないね」
「そうだよね」
「そう、これはね」
本当にというのです。
「最低の行いだよ」
「人間としてね」
「家族に対する所業じゃないね」
「家族じゃなくてもね」
「何といっても」
「そうだよ、そのことは」
本当にというのです。
「絶対にしたらいけないよ」
「全くだよ」
「そんな人達は絶対に生きものを飼ったら駄目だよ」
「そして子育て出来る?」
「果たして」
「そんな人達が」
「言うまでもないね、僕は結婚どころかお付き合いしたこともないけれどね」
それでもというのです。
「そんなことはね」
「もうね」
「言うまでもないね」
「そんなことそれ以前よ」
「何かと」
「そうだよ、やったらいけないよ」
こう言ってでした。
先生は苦いお顔でお茶を飲みました、そしてまた言いました。
「そうした人達が世界中にいる」
「嫌なことだね」
「ふわりの前の飼い主の人達みたいな人達がね」
「普通に世の中にいる」
「こんなことってね」
「本当に嫌になるよ」
動物の皆も言うことでした。
「全く以てね」
「あんな人達はいたら駄目だよ」
「少しでもいなくなって欲しいよ」
「反省してね」
「そうだね、ただ世の中反省しない人もね」
こうした人達もというのです。
「いるね」
「そうだよね」
「日本でもいるね」
「国会の中継でもね」
「野党の人達とかね」
「全く反省しない人は繰り返すよ」
同じことをというのです。
「何度でもね」
「悪いと思っていなくて」
「注意もしていないから」
「だからだね」
「何度でも繰り返すんだね」
「常識で考えたらね」
先生は強い声で言いました。
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