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ライブジャスティスシリーズ

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五河コネクト/お前は誰だ。

戦艦フラクシナスの厨房、士道はジャックに頼まれてタコスを作っていた。
そんな中、士道は前回の戦いで起きた自分の行いに頭を悩ませていた。

士道(あの感覚は偶然じゃない、まるで俺が、俺でなくなったような……)

アドヴァンス・ゼロシステムにはファントムが関わっている、それを考えるとあの時自分が何かの副反応や不思議な力に囚われていた。得体の知れない何かに……

士道「あの玉座に座っていた、あいつは誰だ……?」

一人考え込む士道、すると……

令音「シン、何か考え事?」
士道「ああ、令音さんか」

背後からまるで含みのある笑顔をする令音、士道の額に汗が滲む。

令音は何やら確信を突く質問をする。

令音「アドヴァンス・ゼロシステムのタイプチェンジモードの事、何で知ってたの?」
士道「!!」

士道は激しく動揺する、何故ならあの後、ゼロスーツから証拠隠滅の為に霊結晶を取り除いたのだから。

令音「あのモードはね、本来なら現在開発中のウルティメイト・コアって言う疑似霊結晶を使わないと起動すら不可能なシステム、起動できることがおかしいんだけど?」

士道は顔が真っ青になり、包丁すら握れなくなっていた。

令音「それだけじゃない、あの時ゼロスーツのタイプチェンジが発動したとき、士道の持つ霊力とは桁違いの力がストロングコロナゼロのパフォーマンスを未知数の物にしていた。どう見ても普通の精霊の持つ力ではない」

令音は士道にタブレットを見せる。

令音「ちょっと、身体を調べさせてもらうわ」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
士道「ま、マジですか……」

逃げられないと感じた士道は大人しく、検診を受けることになった。

体の全身を徹底的に調べ上げ、その検診の結果は……

令音「身体的な問題は何も無いわ」
士道「そうですか」
令音「でも、一つだけ、気になる事がある」
士道「!!」

何か異常が点が一つだけ見つかったらしい。

士道「俺に一体何が……」
令音「シン、あなたは別の誰かの記憶が残ってたりする?」
士道「え!!」

何らかの違和感を感じていた士道はその言葉で疑惑が確信に変わる、士道は考えていたことを令音に伝えた。

士道「ストロングコロナに覚醒したとき、玉座に座る誰かと、白い髪の少女が見えた。多分、精霊だと思う」

すると令音は士道の目を見つめ、何か思う事があるようだった。

令音「アドヴァンス・ゼロシステムを解析し直す必要があるみたいね、それと、シンの記憶、それが何か手掛かりになるかもしれない」
士道「それじゃあ、俺も何か思い出したら伝えます」
令音「そうしてくれると助かるわ、料理中にごめんなさい。もういいわよ」

士道は一礼して出ていくと令音は一人研究室の上を見上げた。

令音「こうするしかない、私の大切な物を取り戻す為なら」




一方、士道は考え事をしながら厨房へと向かっていた。

士道(真那なら、何か知ってるんじゃないか?でも真那にこんな話するのも何か負けのような気が……)

何気なく、そう思いながら厨房の扉を開けた。

四糸乃「あ……」
士道「え……」

そこにはさっきまで作りかけだったタコスを一人で盗み食いしていた四糸乃に遭遇してしまった。

士道「四糸乃……それ……」
四糸乃「ご、めん……な……さい……」

明らかに涙目でこちらを見ている、士道は彼女の姿に耐えられず……

士道「少しぐらいなら食べても良いよ、ただし、後でちゃんとジャックさんに謝ろうな」

四糸乃は泣き止むのを止め、頭をこくりと下げた。

その後出来上がったタコスを持ってジャックの元へ向かう、一人食堂でノンアルコールビールを嗜んでいた。

ジャック「おお、出来たか」
士道「少し甘めの味付けだけどね」
ジャック「香辛料の物資は貴重だからな」

士道は四糸乃の顔色を窺いつつ、話を切り出す。

士道「それと、本当は5つ用意してたんだけど、2つ四糸乃が勝手に食べちゃって」
四糸乃「ごめんなさい……」

ジャックはその言葉を聞いて四糸乃の頭を撫でる。

ジャック「正直に謝って偉いぞ、タコス、うまかったか?」
四糸乃「はい……」
ジャック「じゃあ、何も言わねーよ。許す」
士道「ありがとうございます、ジャックさん」

士道は四糸乃の笑顔に自然と元気を貰っていた。


その一方で……

グランドキング攻防戦 跡地

バキッ!!

グランドキングの残骸からスーパーコンピューターとメインエンジン、そして青色の液体サンプルを取り出すメガ・ネ。

メガ・ネ「こんなもんでええか?」
カリオストロ「辛うじて状態が良好で良かったわ、これで解析できそう♪、ありがとう。メガちゃん」
メガ・ネ「でも大丈夫やろか?こういうのは大概解析したら悍ましい目に遭うんとちゃうか?」

メガ・ネのその発言にイースナは答える。

イースナ「それも概ね理解している上でやっている事だ、妾もこの計画には疑問を持っていたが故、カリオストロに協力している」

イースナはメガネを外し、デウス・エクス・マキナのビルの方角を見つめた。

イースナ「アイザック、信用に値せぬ男だ」



 
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