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八条学園騒動記

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第六百二十八話 冷気と風その四

「普通にね」
「知ってた?」
「ええ」
 そうだったというのだ。
「昔の人達は皆小さかったでしょ」
「今より栄養状態が悪くてね」
「それでね」
 そのせいでというのだ。
「皆小さかったのよね」
「そう、だからモンゴル騎兵もね」
 ナンはご先祖の話もした。
「小柄だったのよ」
「そうよね」
「身長はね」
 まさにというのだ。
「ずっとね」
「今の私達より小さかったわね」
「今の私達から見れば子供位だったのよ」
「当時の人達はね」
「モンゴル人も」
 即ち自分達もとだ、ナンは話した。
「今と昔じゃね」
「大きさが全然違うわね」
「そうだったのよ」
「それモンゴル人以外もでね」
「そうなのよね」
「どの国の人達も」
「昔は小さくてね」
「一六〇位で」
 ただし時代や国によって違う。
「普通だったのよ」
「今の連合で一六〇ってね」
「本当に小学生よね」
「小学生で小柄?」
 高学年になる。
「それ位よね」
「大人の人の背としてはね」
「かなり小さいわね」
「日本の首相さんもっと小さいけれどね」
「あの人はまたかなりね」
 極端にというのだ。
「小さいわね」
「そうよね」
「けれどね」
 それでもというのだ。
「お話を戻すと」
「当時のモンゴル人も」
「かなり小さかったのよ」
「そうなのね」
「あまりにも小さくて」
 それでというのだ。
「敵軍からは何だあの小さな連中だってね」
「言われたの」
「それで笑われたの」
「そうだったのね」
「けれどいざ戦いになると」
 その時はというと。
「もうね」
「鬼の様に強かったのね」
「まさに無敵だったのよ」
 モンゴル人達はというのだ。
「だっていつも馬に乗っていて弓使ってたから」
「ああ、機動力と遠距離攻撃ね」
「この二つを併せ持っていたから」
 その為にというのだ。
「もうね」
「モンゴル人は強かったのね」
「もう無敵で」
 それでというのだ。
「誰もね」
「勝てなかったのね」
「長い間ね」
「確かイスラムに負けるのよね」
「バイバルスって人にね」
 イスラムの英雄の一人である、丁度今現在サハラを統一せんとしているアッディーンが彼の再来と言われている。 
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