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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百二十七話 お餅つきから帰ってその十

「その時代の常識も覆されていっていますね」
「それも人類の歴史ですね」
「ですから現代の科学も」
 これもというのだ。
「決して万能ではです」
「なくて未来では否定されることも多いですね」
「まだ出来ないか間違っている」
「そうしたことも多いですね」
「だからこそ現代の科学で未来を語っても」
 それが漫画やアニメや特撮の設定を片っ端から否定するものはだ。
「未来はこうなると未来を語ればです」
「いいですね」
「こちらは。ですが」
「それでもですね」
「あれは駄目、これは無理とです」
 まさにその本と作者の様にだ。
「まことに無駄です」
「否定してばかりでは」
「未来の進歩を原題を基準として考えるなら」
「いいですよね」
「ですが否定するだけでは」
 現代の科学を絶対としてだ。
「中世の教会と同じです」
「教会の主張を絶対として」
「他のことを認めなかった」
「あれが随分文明の発展を妨げましたが」
 だから欧州は長い間文明が停滞していた、ローマのあの優れた技術もずっと東欧特にビザンツ帝国にあった程だ。
「それと同じです」
「だから無駄な努力ですね」
「これ以上はないまでに」
 まさにというのだ。
「そして無駄な人生です」
「無駄なことに必死になり続けている」
「そんな人の本が面白いか」
「そんな筈がないですね」
「そうです」
「そうですよね、本当に面白くないですから」
  面白くない本を書くことについては音楽におけるモーツァルトに匹敵するだろう、ただ面白いだけでなく読んでいると無性に腹が立ってかつ誰の何の役にも立たないし何のためにもならない。最早紙電子書籍ならPCの電気の無駄だ。
「世の中あんな人になってはいけなくて」
「そんなことをしてもいけないです」
「そうですよね」
「世の中下らない人もいますが」
「そうした本を書く人はですね」
「その中でもとりわけです」 
 こう僕に話してくれた。
「下らない人です」
「そんな人ですね」
「若し義和様がその人とお会いしても」
「別にですね」
「お話することはないです」
「そんな価値もない、ですね」
「左様です」
 まさにという返事だった。
「そんな人は」
「僕もそう思います、実際に会っても」
 本当にだ。
「何もかもが下らなくて」
「程度の低い人ですね」
「そんな人が増えたら文明が停滞します」
 そうもなってしまう。
「本当に」
「現代科学が最高ではない」
「そんなこともわからなくて」
 それでだ。
「科学を語ってしかも」
「否定ばかりですね」
「ああすればいい、こうすればいいじゃなくて」
「あれは出来ない、これは駄目ばかりですね」
「何の貢献もしないですから」
 何処にも誰にもだ。 
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