八条学園騒動記
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第六百二十六話 皇室と茶道その五
「そう言っています」
「茶道の起源と」
「しかもその茶道が」
それはというと。
「電子ジャーや魔法瓶がある」
「茶道なのに」
「そんなことは有り得ません」
絶対にというのだ。
「茶道は戦国時代のものですから」
「つまりこうですね」
菅はお茶を飲みながら言った。
「戦国時代なのに合戦で戦車や機関銃がある」
「まさにそれです」
言うならとだ、部員も答えた。
「まことに」
「有り得ないですね」
「まさにタイムスリップです」
「それか異世界ファンタジーですね」
「そうしたもので」
それでというのだ。
「あれはもうです」
「有り得ないですか」
「そうです」
韓国の茶道はというのだ。
「イギリスのティータイムはしっかりと新しい茶器も使って」
「それでやっていますね」
「その歴史もはっきりしています」
「それでそれをちゃんと説明に入れますね」
「例え現代文明を使っていても」
それでもというのだ。
「十九世紀にその伝統が生まれても」
「あれなんですよね」
七海は和菓子を食べつつ言った、何時の間にか五人のお菓子もかなり減っている。それを食べつつ言っているのだ。
「大体ビクトリア期に」
「イギリスのティータイムは形成されていますね」
「そうですよね」
「三時になると」
おやつの時間にというのだ。
「休憩と途中のエネルギー補給」
「その為にでしたね」
「摂っていましたが」
それがというのだ。
「その変遷もです」
「しっかりと言っていますね」
「イギリスは」
「起源もですが」
「この場合起源は明確です」
ティータイムのそれはというのだ。
「イギリスにあります、捏造ではありません」
「それがはっきりしていて」
「どういったものが何時からどうして使われる様になったか」
「そのこともですね」
「はっきり説明しているので」
だからだというのだ。
「いいのです」
「そうですね」
「茶道の茶器に魔法瓶や電子ポットがある」
「もうそれはですね」
「その時点でおかしいのです」
茶道の起源を主張するならというのだ。
「まさに」
「まあ韓国ですからね」
蝉玉は今度はクールに述べた。
「あそこは中国とかアメリカとか日本とか」
「あと人類の文明の起源もですね」
「これはと思ったものは何でも起源を言いますから」
「そして特に日本のものですと」
「連合で評判になると」
その時点でというのだ。
「主張しますね」
「そうですよね」
「日本起源でなくとも日本で人気が出ても」
そうしたものもというのだ。
「やはりです」
「起源を主張しますね」
「日本がどうかですね」
「これがロシアとかだと言わないんですよね」
スターリングはこの国のことを話した。
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