八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百二十四話 総帥さんその十二
「特に出版社の人はね」
「やっぱり漫画って主力だから」
「八条出版もね」
八条グループの出版部門だ、それこそ文藝何とかや講何とか社や小学何とかといった大手に匹敵する規模である。
「漫画雑誌凄い数出してるし」
「経営者の人も読んでるのね」
「さもないとどの漫画が売れるかね」
このことがだ。
「わからないから」
「読まれてるのね」
「それも積極的にね、そして出来る人をね」
八条出版の社員の人達の中のだ。
「漫画の方、特に週刊にね」
「行ってもらうのね」
「うん、ただどうしようもない人を島流しみたいにね」
「変なところには送らないの」
「何かある出版社じゃ仕事は出来ない人格も最低な人はタブロイドとかフォーカス系に送るらしいけれど」
「出来る人は漫画の方で」
「特に週刊少年雑誌だね」
確実にその出版社の看板だからだ。
「そこにね」
「行ってもらって」
「それでなんだ」
「出来ない人はなのね」
「もうね」
「そうしたところに送られるのね」
「そんな話があるけれど」
それでもだ。
「八条出版はタブロイドとかフォーカス系の新聞や雑誌は出してないから」
「送られないのね」
「どうしようもない人もいると思うよ」
日本のタブロイド紙やフォーカス系雑誌に関わっている人にまともな人がいるとは思えない、その記事の下劣さを見ると。
「けれどね」
「そうした新聞や雑誌はないから」
「だからね」
それでだ。
「何か再研修とかね」
「そうなるの」
「そうみたいだよ、まあ能力は向いているところに行ったらいいけれどね」
適材適所ということだ。
「それは。けれど人格はね」
「それはよね」
「どうしようもない域になってる人いるから」
「そうした人は」
「もうね」
「何をしても無駄ね」
「こんな人もいるから」
それでだ。
「もうそんな人はね」
「仕方ないわね」
「閑職もあるから」
「そこに行くのね」
「何処でもこうした人はいるよ」
人間としてどうしようもない人はだ。
「だからね」
「そうするわね」
「最悪同じグループの別の企業の」
「出版社じゃなくて」
「僻地の僻地送りもあるよ」
「僻地の僻地っていうと」
「北朝鮮みたいなところだよ」
八条グループは北朝鮮とは関係がないけれどだ、むしろこの国との関係はずっと険悪だったりする。
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