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夢幻水滸伝

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第二百八話 ハノイの女傑その四

「そのヤクザ者達をな」
「倒していきますか」
「そうするわ」 
 こう言ってだった。
 ズーは自ら警官達を率いてヤクザ者達の征伐を開始した、ヤクザ者達を果敢に攻めて倒していったが。
 ズーは彼等に平然と強力な術を放ってだった。
 容赦なく倒した、そうして。
「ええか、ヤクザ者の財産はな」
「全て没収し」
「そしてですね」
「ハノイの行政に使いますね」
「それでヤクザ者は片っ端からな」 
 その全員をというのだ。
「粗末な食いものだけ与えてな」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「働かせますね」
「そうしますね」
「容赦なくこき使ってな」 
 そうしてというのだ。
「使い潰すんや」
「そうしていきますね」
「悪者だから容赦は無用」
「左様ですね」
「そやで」
 笑顔での返事だった。
「そうして内政をしていくで」
「ならず者達を酷使する」
「消耗品にしてですね」
「道や橋や堤防を築いていきますね」
「衣食住は最低限や」
 捕まえたならず者達へのそれはというのだ。
「それで事故や弱ってで死んでもな」
「葬りませんか」
「それもしませんか」
「そうしていきますか」
「そんなん必要ないわ」
 やはり笑顔で言うズーだった。
「ゴミ捨ての穴にや」
「捨ててですね」
「それで終わりですね」
「そうして始末しますね」
「人を苦しめて悪いことして儲けた連中や」
 そうした悪人だからだというのだ。
「容赦は無用、そやからな」
「実際にですね」
「そうして使い捨てにする」
「そうしてですね」
「内政も進めるで」
 こう言ってだった、ズーはハノイのヤクザ者達を片っ端から倒し成敗して強制労働に就けていった、その中で。
 死んだヤクザ者達の魂を見て言った。
「ああ、この世界は寿命やないとな」
「生き返ることが出来ます」
「例え魂だけになっても」
「それが可能です」
「術とかでな、ほなヤクザ者もな」
 使い捨てにした彼等もというのだ。
「術を使ったらな」
「生き返ります」
「そうなります」
「幾らでも」
「そやな、まあ人殺したりした重罪人の魂は消して」
 そしてとだ、ズーはその魂達を見つつハノイの役人達に話した。
「そうでないモンは助けるか」
「一度死ねば」
「それで、ですか」
「許しますか」
「それで」
「流石に一回死んだらな」
 それならというのだ。 
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