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おぢばにおかえり

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第六十五話 心配していてその二十二

「何があっても認めないっていう」
「そうした風だったのね」
「だからね」
 そのことからよくわかりました。
「あの子も何もなくてああなっていないから」
「何かないとね」
「やっぱり人って性格に影響しないから」
「それはね」
「お母さんも思うことよね」
「ええ、人は出来事があってよ」
「性格が形成されるわよね」
「そうなっていくわ」
 まさにというのです。
「だから千里の言う通りよ」
「そうよね。それじゃあ」
「あの子もやっぱり昔あったのよ」
「そうしたことが」
「そう、それでね」
「ああした一面が出来たのね」
 嫌いな相手を徹底的に文字通り全否定するところがです。
「そうなったのね」
「ええ、ただ先輩は認める様になったのよね」
「それはね」
 先輩とお話しているうちにでした。
「なってくれたわ」
「それはあの子にとってもせいじんね」
「そうね、ただあの子奥華の子なのに」
 それでもです。
「ご家族見たことないのよね」
「奈良の方の子よね」
「宇陀ってとこから通ってるらしいの」
 天理高校にです。
「そうしてるらしいけれど」
「宇陀って桜井の東ね」
「大教会が三つある街ね」
 桜井市はおぢばの隣でそこには物凄く大きな大教会もあります、それこそすぐ傍にある三輪大社並の大きさです。 
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