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夢幻水滸伝

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第二百七話 同盟という選択その十一

「話が合うな」
「そやな、ほなな」
「親睦を深めてくか」
「そうしよな」
「それでここで食べてるしな」
「飲みつつ」
「ほな同盟を結んで」
「あたくし達も親睦深めていこうな」
「そうしよな」 
 是非にと話してそのうえでだった。
 二国の星の者達は同盟を結ぶ前にまずはお互いの絆を深めた。
 そしてその後で同盟を結んだが。
 テレサとリーサルは同盟を結んでからマニラに帰ったがそこで二人共ある報を受けた、その報はというと。
「遂にタイもか」
「国家連合に入ったな」
「そうなったな」
「これで国家連合は八ヶ国になった」 
 リサールはテレサにその報のことを述べた。
「そして人口もな」
「四億を超えたな」
「そして国力もな」
「東南アジアで圧倒的になったわ」
「我が国とベトナムを合わせて一億六千万か七千万」
「多いが」
 それでもとだ、テレサも述べた。
「しかしな」
「四億以上と比べたらな」
 流石にというのだ。
「あかんわ」
「倍以上ちゃうからな」
「しかも星のモンの数もや」
「全くちゃう」
「しかも国力もな」
「これはどうあがいても勝てん」
 テレサはこのことを絶対として話した。
「特に星のモンのことでな」
「圧倒されてるわ」
「こっちは四人、あっちは十人」
「しかも神星の人がおられて」
「天の星も二人」
「こっちは地と人が二人ずつ」
「これでは勝てん」
 絶対に、そうした言葉だった。
「勝てん戦はせん」
「するだけ犠牲が出るだけや」
「一国でそれやとな」
 勝てないならというのだ。
「同盟を結ぶが」
「それでベトナムと同盟を結んだけどな」
「それでも勝てんな」
「国力差が開き過ぎてる」
「ほんまにな」
「そやからな」 
 それでというのだ。
「ここは南洋とも手を結ぶか」
「シェリルさんがこの前統一したばかりやな」
「二国であかんかったらや」 
 それでも勝てないならというのだ。
「より多くや」
「そうしてあたるもんや」
「自分もわかってるな」
「東南アジアにおるんや」
 リサールは微笑んで答えた。
「それやったらな」
「わかることやな」
「戦よりもな」
「外交やな」
「一国であかんと二国、二国であかんとな」
「三国、四国でな」
「手を結んで相手にあたる」
 まさにという言葉だった。 
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