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勘違い女

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第四章

「言いましたね」
「もうあれが決定打で」
「どういう人か皆わかったんで」
「絶対に首相なんてなれません」
「その器じゃないですね」
「それで政党自体もです」
 そのものもというのだ。
「もうです」
「どうにもならないですね」
「はい」
 こうコメンテーターに話した。
「あの政党自体がそうで」
「あの人もですね」
「あれ以上はないです」
 学者はとてもという口調で答えた。
「本当に」
「それがわかっていないんですね」
「それでああして他の人のことばかり言って」
「ご自身を顧みないから」
「ですから」
 それでというのだ。
「もうです」
「どうにもならないですか」
「ええ、ただご本人はわかってないんで」
「ご自身のことをですね」
「そうですから」
「もうですね」
「勘違いしたままです」
 石垣、彼女はというのだ。
「本当に」
「じゃああの人については」
「そのまま見ていればいいんですよ」
 笑顔で言ってだ、そしてだった。
 学者はコメンテーターに今度は歴史の話をした、そうして二人でネット上で話をした動画をあげた。
 その学者が言う通りにだった、石垣を見て誰もが言った。
「じゃあ自分はどうなんだ?」
「他人にはあれこれ言うのにな」
「自分のことは徹底的に甘くて」
「しかも政策はないしな」
「もうこいつ政策言ってないな」
「全然な」
 それこそというのだ。
「これじゃあな」
「もうどうしようもないな」
「ああ、本当にな」
「自分に甘く他人に厳しい」
「それで他の人にあれこれ言える私凄いってな」
「とんだ勘違いしてるしな」
「こんな奴さっさと政治からいなくなればいいのにな」
 こうした意見も出た。
「国会議員の給料も税金だぞ」
「与党の時無駄遣いがどうとか言ってたけれどな」
「こんな連中の給料が一番無駄遣いだよ」
「選挙区の奴何やってんだ」
「次の選挙では落選させろよ」
「さもないとずっと馬鹿やり続けるぞ」
「正直害にしかなってないぞ」
 さらに言われるのだった。 
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