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勘違い女

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第三章

「やっと中国地方の覇者になって」
「中国地方の覇者を願えばですね」
「安芸一国、そうなると」
 その様にというのだ。
「毛利元就が言いました」
「じゃあ一番を目指してですね」
「どうにかなるんですよ、二番でいいと思ってやったら」
「ことが成らないですね」
「そんなこともわかっていないですからね」
「それじゃあですね」
「もう程度が知れてます」
 石垣はというのだ。
「だから首相なんて」
「なれないですか」
「あの政党自体もう駄目ですしね」
「政権取って大失敗しましたしね」
「あれで皆完全にわかりましたから」
 今の野党がというのだ。
「どんな人達か」
「酷過ぎましたからね」
 コメンテーターもこう言った。
「政権の時は」
「いいことは何もなかったですよね」
「経済も国防も」
「財政もでしたね」
「災害の時も酷かったし」
「本当に無能でしたね」
「無能の極みで」 
 文字通りにとだ、学者に答えた。
「最悪でしたね」
「もうそれ皆一回見て」
「三年以上もかけてでしたね」
「わかったんですよ」
「苦い経験でしたね、日本にとって」
「人間経験したら忘れないですから」
 愚者は経験から学ぶと言う、だがその経験から学ぶだけでもかなりだ。ただし授業料は高いという。
「それが苦いなら尚更です」
「それで、ですね」
「はい、皆わかりました」
「今の野党がどんな人達か」
「まさに」
 それはというのだ。
「本当に」
「それで、ですね」
「もうあの政党はです」
「もう一度政権にはないですね」
「皆馬鹿じゃないですから」
 日本人もというのだ。
「ないです、しかもあの人は」
「政権の時に相当好き勝手しましたしね」
「言いましたね」
「一番じゃ駄目なんですかって」
 コメンテーターは口真似、表情や仕草まで真似て言った。 
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