八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百二十二話 部活も終わってその四
「そうだろ」
「そうでしょうか」
「ああ、日本でも女の人もだったしな」
「女の人もですか」
「そうだよ」
先生はジョーンズ君にあっさりとした口調で答えた。
「女の人は穿いてないかな」
「それかですか」
「褌だったんだよ」
「どっちかですか」
「ああ、昔はな」
服が着物だった時はだ。
「そうだったんだよ」
「それは凄いですね」
「ああ、腰巻とか湯文字があったけれどな」
先生はこうした下着も話に出した。
「俺達が思う様な下着はな」
「褌でしたか」
「女の人もな」
「それは凄いですね」
「凄いっていってもそれが普通だったんだよ」
その頃はというのだ。
「今みたいにショーツなんてないだろ」
「だからですか」
「褌だったんだよ」
全部そうだったがというのだ。
「女の人もな」
「それじゃあ他の国でも」
「一緒だよ、褌かそういう下着だったんだよ」
「そうですか」
「褌は今で言うとティーバックだな」
「ええ、ですから」
それでとだ、ジョーンズ君も言った。
「派手だなって」
「思うよな」
「ティーバックが標準とか」
それはというのだ。
「まあブラジルでは普通ですけれど」
「それな、ブラジルは凄いな」
「ですよね、アメリカも多いですが」
「流石に普通じゃないか」
「そこまでいかないと思います」
「だよな、まあ下着はそうだったってことでな」
昔は女の人も褌が標準だったということだ。
「覚えておいてくれよ」
「わかりました」
「そういうことでな、じゃあ掃除していくぞ」
先生はずっと手を動かしている、それでだった。
皆も掃除をしていった、大掃除は手分けして皆でした結果かなり早く終わった。それで皆終わると集まってだった。
解散になった、先生はここで皆に笑顔で言った。
「じゃあいい年末年始を過ごせよ」
「わかりました」
「そうさせてもらいます」
「飲み過ぎや悪い遊びには注意しろよ」
先生はこうも言った、そうしてだった。
僕達はそれぞれの行くべき場所に向かった、僕もそれは同じで八条荘に帰った。帰ると香織さんがリビングにいた。そして僕に言ってきた。
「部活終わったのね」
「今年はね」
僕は香織さんに微笑んで答えた。
「これでね」
「終わりね」
「うん、今日はこれで何もなくて」
「明日も明後日もよね」
「一切ね」
それこそだ。
「何もないよ」
「部活は」
「それで他の予定もないよ」
「それじゃあ大晦日に」
「うん、行こう」
香織さんに笑顔で答えた。
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