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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百二十二話 部活も終わってその三

「抵抗あるな」
「そうですよね」
「あれはないですよね」
「ブリーフは」
「まあ昔はじまった漫画ですけれど」
「ブリーフにしろって言われたら」
「ちょっと困ります」
 皆こう言うが僕も同じ意見だった、あの下着は嫌だ。それで皆さらに言った。
「トランクスか、ですね」
「やっぱりボクサーですね」
「ブリーフよりも褌ですね」
「そっちですね」
「そうだよな、兎に角ブリーフはな」
 先生はまた言った。
「俺としては抵抗あるな」
「何かもっさりしていて」
「それに穿いていると何か言われますよね」
「今頃白ブリーフだと」
「ああ、まあ昔はそれが普通でな」
 その白ブリーフがというのだ。
「あの主人公もな」
「あの下着で」
「今もそうなんですね」
「スーツ脱げば白ブリーフですね」
「そうなってるんですね」
「そうだよ、まあ今はないってことでな」 
 下着も流行があるということか。
「いいな」
「はい、そういうことで」
「白ブリーフはなし」
「少なくとも俺達の間では」
「別に穿いてもいいけれどな」
 先生個人の好みはともかくとしてというのだ。
「まあ俺はってことだ」
「トランクス派ですね」
「先生はあくまで」
「そういうことですね」
「そうだ、ただ理想は褌だな」
 先生はこの下着も話に出した。
「あれは勇気がいるけれどな」
「ああ、褌ですか」
「もう昔ながらですね」
「まさに漢の下着ですね」
「そうだよ、それも帝国海軍の褌だよ」 
 何でも海軍は褌も海軍のそれがあったとのことだ。
「それだよ」
「何か漢って感じしますね」
「実際留学生でも褌人気ありますし」
「日本の下着だって」
「これはいいって」
「けれど売ってないんですよね」 
 その留学生の一人アメリカからのジョーンズ君も言ってきた、背の高いアフリカ系の子で如何にもバスケをしそうな感じだ。実際に一年で一番上手だ。
「褌って」
「ああ、通販で売ってるからな」
 先生はジョーンズ君にすぐに答えた。
「褌は」
「そうなんですか」
「ああ、だからな」
「通販で買えばいいですか」
「どうしてもっていうんならな」 
 それならというのだ。
「そこで買えよ」
「そうします」
「っていうか褌は昔はどの国でもだろ」
 ここで先生はこう言った。
「それこそな」
「褌ですか」
「昔はそんなトランクスとかなくてな」
 それでというのだ。
「紐の下着でな」
「褌ですか」
「もうどの国でもな」
 それこそというのだ。 
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