夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百五話 タイの参加その五
「政もな」
「そやからですね」
「約束はな」
まさにというのだ。
「守る、ここはな」
「破る時はですね」
「破るけどな、しかしな」
「今はですね」
「それはない」
「それが貴方です、約束を守るべき時と人をご存知で」
スーンもクッキーを食べつつ話した。
「そして破り方もです」
「知ってるか」
「兵は軌道、策略も時には必要です」
「しかし平気で嘘を吐いて裏切って背信行為を繰り返して居直るならな」
「誰もそんな輩は信用しません」
「それこそ屑呼ばわりさせてな」
そしてというのだ。
「誰からも信じられへん様になって」
「破滅ですね」
「そうなる、私はそんな屑やない」
「そやからですね」
「こうした時は約束は守る」
絶対に、そうした言葉だった。
「そやからな」
「安心していいですね」
「自分もわかってるわ」
「ええ、では」
「これからはな」
「共に手を携えて」
そうしてというのだ。
「まずは東南アジアの統一ですね」
「それを果たしてな」
「この地域を豊かにして」
「やがてな」
「世界もですね」
「救おうな」
「そうしましょう、それでは」
スーンはリーに自分から笑顔で話した。
「これよりですね」
「お互い乾杯して杯を交えてな」
「仲間であることをですね」
「確かめ合おうな」
こう話してだった。
リーはクアラルンプールに国家連合の星の者達を集めて宴を開いた、それは新たな仲間を迎えたことを祝うもので。
彼等は共に飲んで食べて楽しみかつ絆も築いた、リーはその中でタイの強い地酒を飲みつつそうして言った。
「タイも加わった」
「このことは大きいな」
「ほんまにな」
共に飲むロシティーに応えた。
「東南アジア最大の穀倉地帯が手に入った」
「これがどれだけ大きいか」
「そして産業もな」
穀倉地帯即ち農業以外の産業もというのだ。
「加わった」
「タイのな」
「そしてタイの民もな」
「それもやからな」
「ほんまに大きい、しかも頼りになる仲間もな」
「二人も入った」
「どれだけ大きいか、もう東南アジアで揺るぎない勢力になった」
今の国家連合はというのだ。
「ほんまにな、ただな」
「それでもですね」
そのタイの星の者であるスーンも言ってきた、見れば料理はマレーシアにタイ、インドネシア、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ブルネイ、そしてシンガポールで多い広東とそれぞれの料理が揃っている。
その中のトムヤンクンを食べつつスーンは話した。
ページ上へ戻る