夢幻水滸伝
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第二百五話 タイの参加その一
第二百五話 タイの参加
インドネシアも国家連合に加えたリーはシンガポールに主な星の者を集めそうして会議を開いてその場で言った。
「次はタイや」
「やっぱりタイですね」
アルフィアンはリーのその言葉に応えた。
「次は」
「予想がつくな」
「インドネシアも加えて東南アジア随一の勢力になれば」
それならとだ、アルフィアンはリーに話した。
「やっぱりです」
「その次はな」
「東南アジア一の穀倉地帯ですね」
「そのタイを加えたらな」
「食べることについては」
「今でも充分やが」
実際に国家連合は食料には困っていない、かなり楽と言っていい。
「ここでや」
「タイも加えますと」
「他の地域にも売れる」
「お米にですね」
「あそこはお米だけやないやろ」
「他の作物もありますね」
「穀倉地帯は穀物だけやないんや」
作っている作物、それはというのだ。
「それはな」
「さらにですね」
「あるからな」
それでというのだ。
「果物にしても鶏肉にしても」
「よおさんあるわ」
ロシティーが笑って話した。
「タイとベトナムはな」
「色々な作物がな」
「それも売るんやな」
「そしてや」
「尚更儲ける」
「食べものは絶対に売れるものの一つや」
リーは確信を以て言った。
「それは何故かっていうとや」
「人は誰でも食べますさかい」
チュットが言ってきた。
「そうですさかい」
「そや、それでや」
「絶対に売れるので」
「そやからな」
「タイもですね」
「手に入れてな」
そうしてというのだ。
「そしてな」
「あの国の作物を売りますね」
「しかもタイは工業も発達してる」
このこともあるというのだ。
「その工業もな」
「手に入れて」
「国家連合はさらに強くなるんや」
こうチュットに話した。
「その為に」
「次はタイですか」
「そや」
この国だというのだ。
「そやから今から使者を送る」
「そうしてですね」
ブッパースウォングが応えた。
「タイもですね」
「入ってもらう、ただな」
「ただ?」
「スーンとは何度か会ってる、コープチッティともな」
タイの星の者である彼等と、というのだ。
「それでどんな連中かある程度知ってるつもりや」
「わしもですが」
ブッパースウォングも二人と会った経験があるのでリーに応えた。
「悪い人やなくて」
「好戦的でもないな」
「はい、おかしな人やないです」
「戦よりも話し合いを求めるな」
「そうした人達ですね」
「二人共な、そやからな」
その為にというのだ。
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