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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第百四話 あかり、闇を感じるのことその六

「どういったものかな。そしてだ」
「そして。何かしら」
「その雷を見極めてだ」
 そしてだ。どうするかというのだ。
「華琳様にお伝えする」
「私の力をなのね」
「言っておくが私は死ぬつもりはない」
「この状況でも生きるつもりかしら」
「そうだ」
 その通りだというのだ。
「わかったな。それではだ」
「では。戦いましょう」
 シェルミーは楽しげに笑ってだ。そうしてだった。
 夏侯淵の前に来てだ。己の後ろにいるクリスと社に話した。
「手出しは無用よ」
「楽しむんだね」
「この戦いを」
「オロチも戦いが激しければ激しいだけ楽しむから」
 そのだ。オロチの習性を話しての言葉だった。
「だからよ」
「わかってるよ。僕達もね」
「そういう無粋なことはしないさ」
 二人もだ。楽しげに笑ってシェルミーの言葉に応える。
「じゃあシェルミーはね」
「その戦いを楽しみな」
「そうさせてもらうわ」
 こう話してだった。夏侯淵の前に出てだ。拳を打ち合わせるのだった。
 ラルフ達もだ。既にだ。
 白装束の一団と戦いだ。その中でだった。
 それぞれだ。こう言い合うのだった。
「倒しても倒してもな」
「出て来るな」
 こうだ。ラルフとクラークは背中合わせになって話をしていた。
「よくもまあこんなにな」
「数が尽きないものだな」
 こう話してだ。そうしてだ。
 二人は共に戦うレオナに対して言った。彼女もまた二人と背中合わせになっている。そうしてそのうえで彼女に対して言うのだった。
「おい、いいな」
「この戦いでもだ」
「死ぬな、ですね」
 こうだ。レオナも二人に返す。
「そういうことですね」
「ああ、そうだ」
「絶対に死ぬな」
 二人はまたレオナに告げた。
「ったくよ、鞭子がいなくてな」
「やばい状況にいる奴が少なくてよかったぜ」
「確かに」
 その通りだとだ。レオナも言う。
「ましてやこの戦いはです」
「オロチだしな」
「まあ何か出て来ると思ってたけれどな」
「そのオロチですが」
 オロチについてだ。さらに話すレオナだった。
「ここに力を蓄えているようです」
「ここにか」
「この山にか」
「どうやら山に多くの結界を置いています」
 今話すのはこのことだった。
「先程その一つを破壊しました」
「そうか。この山で力を蓄えてだな」
「その力でこの世界をか」
「破壊するつもりか」
「考えることは同じだな」
 世界が変わってもだ。そうだというのだ。
 そうした話をしながらだ。三人は襲い来る白装束の者達にだ。
 拳を繰り出しだ。退けていく。
 レオナはだ。両手を上から下に振り下ろしてだ。
 一気にだ。彼等を切り裂く。しかしだった。
 倒すその側から来る。それを見てだ。 
 ラルフがだ。また言う。
「とりあえず粘りに粘るけれどな」
「その粘りが限界に来たらだな」
「その時にどうするか」
 こうクラークに言うのである。
 
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