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おぢばにおかえり

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第六十四話 阿波野君と先輩その三十七

「しかもね」
「しかもっていうと」
「出会いが悪かったわね」
「阿波野君が先輩のことを聞いたから」
「それもその人の口から直接ね」
「だから余計に悪いのね」
「あの子でなくてもどうかってなることだけれど」
 先輩が過去にしたことはというのです。
「それでもね」
「阿波野君が一番嫌う様なこととかは」
「そんなことわからないわね」
「ええ、だからね」
 その為にというのです。
「そうなったのよ」
「そうなのね」
「けれどそれを解きほぐしたいなら」
 それならとです、お母さんは私にさらに言ってくれました。
「いさんでいくのよ」
「それじゃあ」
 いよいよ阿波野君と先輩がまた会う時が来ました、自然と私も緊張してきました。


第六十四話   完


                   2020・4・3 
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