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夢幻水滸伝

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第二百三話 バンコクからその十四

「先輩が棟梁わしは副棟梁として」
「タイの統一を推し進めるのですね」
「そしてその後も」
 統一してからもというのだ。
「さらにです」
「国を治めていく」
「平和で豊かな国にしましょう」
 そのタイをというのだ。
「そうしていきましょう」
「ほな」
「はい、わしでよかったら」
 コープチッティは今度は頭を下げる様にしてスーンに言った。
「協力させて下さい」
「こちらもお願いします」
 スーンも頭を下げる様にしてコープチッティに言った。
「是非」
「一緒にですか」
「二人でこの世界のタイを統一し治めていきましょう」
「ほな」
「ではこれより我等は仲間です」
 微笑んでこの言葉も出した。
「共にです」
「やっていきましょう、ではです」
 話が決まった、ここでだった。86
「これより食事としたいですが」
「飯ですか」
「炒飯とです」
 タイのそれでというのだ。
「ビーフンそれでにトムヤンクンで」
「ええですね」
「はい、では」
「一緒に食いますか」
「そうしましょう、お酒もあります」
「ええですね、わしはお酒も好きで」
 コープチッティは満面の笑顔で話した。
「飲んで食う」
「それがですね」
「大好きです」
「僕もですよ、では今から」
「食いましょう」
「今から」 
 二人でこうも話してだった。
 話が決まったところで席はそのままで食事に入った、二人は唐辛子とナムプラーそしてコリアンダーの効いた食事を楽しんだが。
 コープチッティはかなりの量を食べた、それでスーンは笑ってこう言った。
「この世界でもですね」
「はい、わしはです」
「かなり食べますね」
「この身体なんで」
 体格の為にというのだ。
「やっぱりです」
「多く食べると」
「そうです、基本何でも食べます」
「では和食も」
「いつもこの通りで」
 それでというのです。
「楽しんでます」
「それは何よりですね」
「何よりですか」
「食べられるものがあれば」
 それならとだ、スーンはコープチッティに笑顔で話した。
「食べればええです」
「腹一杯ですか」
「はい、ただ人の家に今日行くと言って上がり込んで」
「それで大飯喰らうのはですか」
「厚かましいですが」
「それはあきませんね」
 コープチッティもそうした輩については笑って話した。
「幾ら何でも」
「図々しいですね」
「図々しいにも程がありますね」
「こうした人もいますが」
「反面教師にすべきですね」
「親戚にそうしても」
「ああ、そんな人親戚にも嫌われますか」 
 そうなるとはっきりと言い切った。 
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