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夢幻水滸伝

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第二百三話 バンコクからその一

               第二百三話  バンコクから
 ピプーン=クワン=スーンはこの世界に来てすぐに声にこの世界と自分のことをおおよそ聞かされた、そして。
 理解するとすぐに冒険者ギルドに行った、そうして冒険者として登録したが。
 ギルドの受付の獅子人の女は彼のレベルとステータス、特殊技能を観て驚いて言った。
「貴方何者ですか」
「只者と言うても信じられませんね」
「絶対に」
 受付の人もこう答えた。
「その能力ですと」
「やっぱりそうですね」
「あの、詳しいお話を聞かせてくれませんか」
「聞いてどうされますか」
「それ次第です」
 スーンの話すそれ次第だというのだ。
「若しとんでもない人だとしますと」
「その場合は」
「然るべき人に紹介させてもらいます」
「冒険者のお仕事やなくて」
「というかどうしてこちらに」 
 スーンがギルドに来たことを聞いてきた。
「来られたのですか」
「とりあえずお金が欲しくて」
「そのお強さで、ですか」
「冒険者の依頼を解決して」
「お金が欲しかったのですか」
「普通の仕事も考えましたけど」
 冒険者のそれ以外にもというのだ。
「こちらの方が時魔術師そして僕の能力を活かせると思いまして」
「それで、ですか」
「こっちに来ました」
「そうでしたか」
「そうです、それで僕のことをですね」
「お聞かせ下さい」
「それでは」
 スーンも頷いてだった。
 そのうえで自分のことを話した、すると獅子人の女はスーンに真顔で言った。
「このバンコクの支長さんにお会いして下さい」
「バンコクで一番偉い人に」
「そうして下さい、そしてステータスをお見せして」
 そうしてというのだ。
「そのうえで」
「この街をですか」
「治めて」
「まずはタイをですね」
「正直他の国もそうですが」
 獅子人の女は困った顔で話した。
「タイもそれぞれの勢力に分かれていまして」
「群雄割拠で」
「そうした状況なので」 
 だからだというのだ。
「統一して」
「そうしてですね」
「平和にしてくれるなら」
「それならですね」
「そうです」 
 まさにというのだ。
「私達も嬉しいので」
「わかりました、ほなです」
「市長さんにですね」
「会ってきます」
 スーンはこう答えてだった。
 獅子人の女に市庁に連絡をしてもらってからそちらに向かった、そうして市庁に顔を出すと猿人の初老の女が出て来て彼に言った。
「貴方がですね」
「はい、星の者でして」
「この世界を救われる方ですか」
「その一人とのことです」
「ではです」
 市長は自分の部屋でスーンに言った。 
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