夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百九十七話 豊かな国を背負ってその八
「あの国とどう対するか」
「それが問題になりますね」
「外交については」
「そうなりますね」
「そしてシンガポールの名前を今出したが」
再びこの国について言及した。
「あの国も同じや」
「マレーシアと国境を接していて」
「そうしてですね」
「あの国の脅威を受けていますね」
「左様ですね」
「共通の脅威を受けてるならな」
それならというのだ。
「どうするか」
「同盟を結ぶ」
「そうしますか」
「共通の敵を持っているが故に」
「そうしていきますか」
「それがええやろ」
こう言うのだった。
「ここは」
「それではですね」
「我々はですね」
「今後は内政に力を入れ」
「豊かな国にして」
「シンガポールと関係を深めますか」
「そうしてこか、あとモンスターがな」
今度はこの世界の話をした。
「東南アジアはジャングルが多いからな」
「ジャングルは普通の生きものも多いですが」
「獣やモンスターも多いです」
「それも問題ですね」
「被害も出ていますし」
所謂獣害の話もした。
「そこもどうするか」
「ハリム様はお考えですか」
「そうなのですね」
「ジャングルだけやなくて海にもおるしな」
東南アジアはというのだ。
「アマゾンやサハラ砂漠より遥かにましらしいにしても」
「アマゾンやサハラは別格らしいですね」
「凶悪な獣やモンスターが密集しているそうです」
「同じ種類でも他の地域のものより強力で」
「そして数も異常に多いそうで」
「そんなとこよりはましにしても」
それでもとだ、ハリムは言った。
「けれどな」
「多いことは多いですね」
「ジャングルが多いので」
「その為に」
「そこも何とかする」
こう周りに話した。
「ここはな」
「左様ですね」
「それではですね」
「モンスター退治も行いますね」
「そうしていきますね」
「街や村の治安は警察が行って」
それを徹底させてというのだ。
「そしてや」
「モンスターや獣には軍隊ですね」
「そちらを送ってですね」
「退治していきますね」
「冒険者も雇って働いてもらう」
この世界にいる彼等もというのだ、ギルドから仕事を依頼してそうして解決してもらうという形になっているのだ。
「そうしてな」
「獣害も減らして」
「そこからも民と国を平和にする」
「そうもしていきますか」
「そうしてくで」
統一を果たした宴の場で話した、そしてだった。
実際にハリムは次の日から早速内政と外交に力を入れていった、国を豊かにし治安もよくしていった。
すると元々豊かだったブルネイはさらに豊かになった、そして治安もよくなり彼の狙いは当たった。だが。
外交については彼は難しい顔で言った。
ページ上へ戻る