八条学園騒動記
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第六百十二話 わかりやすいことその八
「そうよね」
「それもコマンドサンボね」
「殺人術よね」
「軍隊のね」
まさにそれだというのだ。
「今もロシア軍で訓練してるわよ」
「それも特殊部隊が」
「中央政府軍でもやってるっていうし」
「中央政府軍もなのね」
「そうみたいよ、何か格闘技にも力を入れていて」
このことはその通りだ、国防長官でありアンネット達が通っていて今そこにいる八条学園の理事長でもある八条義統がそうさせているのだ。
「蟷螂拳とかマーシャルアーツとかもね」
「やってるの」
「そうみたいよ」
「マーシャツアーツも軍隊の格闘技だよね」
ルシエンが話した。
「確か」
「そうそう、軍隊だからね」
「力を入れてるんだね」
「それでコマンドサンボもで」
「ロシア軍も中央政府軍もなんだ」
「そうしていてそのコマンドサンボもね」
プーチンはというのだ。
「やっていてしかも達人だったそうだから」
「そうだったんだ」
「柔道もね、無茶苦茶強かったらしいのよ」
「冷酷非情な性格で」
「それも辣腕家でね」
こうルシエンに話した。
「もう漫画のラスボスみたいだったらしいわよ」
「そんな人だったんだ」
「少年漫画のね」
「それで今もだね」
「銀河の歴史になっても」
人類が宇宙に進出してからもというのだ。
「ロシアの政治家ってね」
「怖い人が多いんだね」
「何か出来る人は」
そうした人物はというのだ。
「怖い人ばかりね」
「それジンクスみたいだね」
「というか寒くて広くて色々な人がいるから」
このことはロシアが地球にあった頃から変わらないことだ。
「それでね」
「そうした国をまとめるには」
「それで力を発揮するにはね」
「そんな人じゃないと駄目なんだ」
「まあ駄目な人でもまとまる国だけれど」
それはそれでというのだ。
「駄目は人は大抵お酒ばかり飲むのよ」
「そうした人もロシアね」
ウェンディはつくづくという口調で応えた。
「まさに」
「そうでしょ」
「ええ、ロシアらしいわ」
「お酒ばかり飲んでどうかってことをして」
そしてというのだ。
「そうした人の時はロシアって調子出ないのよ」
「けれどそれでもまとまってるのね」
「変にね、停滞って言われるけれど」
それでもというのだ。
「まとまっていて」
「それで怖い人が出たら」
「また元気になるのよ」
「凄い法則ね」
「そう思うわ、私も」
ロシア人であるアンネット自身もというのだ。
「そこはね」
「やっぱりそうよね」
「ただね」
「ただ?」
「こうした人も結構好かれるの」
「そうなの」
「そうした人はそうした人でね」
こうウエンディとルシエンに話した。
「実は」
「そこ面白いわね」
「そうだね」
二人も頷いた。
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