夢幻水滸伝
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第百九十六話 まずは農業その十七
「そして政もな」
「そちらもやね」
「シンガポールの状況見るとな」
「かなりやね」
「あの人と一緒にやっていったら」
それならというのだ。
「問題ないわ」
「そやからやね」
「あの人と一緒にや」
「やるべきやね」
「わしはそう思うわ」
「ただその前に見極めへん?」
ここでチュットはこの言葉を出した。
「そうせえへん?」
「見極めか」
「その時間はあるし」
「そやな、もう少しリーさんを見てな」
ブッパースウォングもチュットのその言葉に考える顔になった、そうしてチュットに対して述べた。
「決めようか」
「それがええね」
「あの人が何処までの器か」
「そのことを見極めて」
「そのうえでね」
「そうしよか、神星の人は星の人の中でも特に力が強いけどな」
このことはもうわかっている、十八人いる彼等は他の星の者に比べてもかなりの力を持っているのだ。
「それこそ」
「もう隔絶したもんがあるね」
「そこまで強いけどな」
それでもというのだ。
「確かに自分の言う通りにな」
「見極めが必要やね」
「もう少しな、ほなな」
「見ような」
「あの人をな」
二人で話した、そして。
飲み食いをした後でだ、ブッパースウォングはチュットに話した。
「しかし世界の脅威がな」
「全くわからへんね」
「それがどうしても気になるな」
「巨人が無茶苦茶出るんやろか」
チュットは首を傾げさせつつ言った。
「そやろか」
「あの連中か」
突如出て来て破壊の限りを尽くす彼等がというのだ。
「そうやろか」
「それか大災害か」
チュットはこの可能性も話した。
「隕石レベルの」
「恐竜を滅亡させた様な」
「そういうのやろか」
「それがわからんな」
「異世界とか他の星からの侵略者かも知れんし」
「見当がつかんな」
「今のところはな」
ブッパースウォングもこう返すしかなかった。
「どうも」
「そやね」
「そこがわからんとな」
「私等もどうしようもないわ」
「ほんまにな」
「そのことは見極めるか」
「そうしてこか」
二人でこうした話をした、だがここで二人は盟約を結んだ。カンボジアとラオスそして二人の星の者達は共闘し共栄する道を選んだ。
第百九十六話 完
2021・2・1
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