夢幻水滸伝
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第百九十六話 まずは農業その十四
ブッパースウォングは隣国のことも気にしながら軍をメコン川を使って進ませていきラオス南部にも進出してだった。
その南部も掌握した、そうして統一を果たしたが。
統一が成ったと聞いた時彼は自ら兵を率いてジャングルにいるモンスターの大群と対していた。彼等に催眠の術を仕掛け。
眠らせたところで兵達に攻めさせて倒した、金や宝になった者が大抵だったが生き残る降伏した者は全て軍に入れ。
そこで統一が果たされたと聞いてこう言った。
「まずはこれでよしや」
「統一を果たせたと」
「そや、それが出来たさかいな」
それでというのだ。
「これでな」
「最初の目標は果たせたと」
「そういうことでな」
「ではこれからもですね」
報告をした士官が述べた、見れば虎人である。
「ことを進めていかれますね」
「勿論や」
それはという返事だった。
「わし等は世界を救うことが目的やさかいな」
「星の方は」
「そやからな」
「統一で終わりでなく」
「この国を治めてな」
「外交もですね」
「していく、ほな官邸に戻るで」
ビエンチャンのそこにというのだ。
「ええな」
「はい、それでは」
士官も応えてだった。
彼は実際に官邸に戻った、そのうえで政務にあたったが彼はここで周りの者達に対して静かな声で言った。
「カンボジアと話するか」
「あの国ですか」
「南のあの国とですか」
「そうされますか」
「あの国と話をしてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「同盟ですか」
「それを結ばれますか」
「そうお考えですか」
「それで東南アジアの他の国ともな」
カンボジアだけでなくというのだ。
「話をしてな」
「同盟ですね」
「若しくは国家連合ですね」
「そうしたものを結び」
「国土や民を脅かされない様にしますね」
「そうしてくわ」
こう言うのだった。
「大事なんは国土も民もや」
「危害を受けない」
「それが第一ですか」
「ブッパースウォング様はそうお考えですか」
「そや、それでな」
周りにさらに話した。
「カンボジアに使者を送るで」
「そしてあの国とお話をして」
「同盟を結び」
「タイやベトナムに対し」
「そして他の国ともですね」
「その様にしてくで」
こう言ってだった、ブッパースウォングはラオスを統一してすぐにカンボジアに使者を送った。使者はプノンペンでチュットに彼に考えを話したが。
チュットは使者にブッパースウォングとすぐに会談したいと答えた、そのうえで使者に帰ってもらったが。
ブッパースウォングは使者の言葉を聞いて笑って話した。
「ほなな」
「ヴァンナリーレアク様とですか」
「話すわ」
即ちチュットと、というのだ。
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