八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百十一話 クリスマスだからこそその一
第三百十一話 クリスマスだからこそ
僕は香織さんに言った。
「そろそろ雪が積もってきたから」
「あっ、そうね」
香織さんも足元を見て気付いた。
「そうなってきたわね」
「dあからね」
「足元には注意して」
「そうしてね」
「そうね、雪は奇麗だけれど」
「滑るからね」
「それが問題だから」
それでだ。
「だからね」
「注意して歩かないとね」
「滑るからね」
「そうね、じゃあ北海道を思い出して」
香織さんは僕に笑って答えてくれた。
「歩くわ」
「北海道だと雪は普通だね」
「ええ、もう冬はね」
この季節にはだ。
「降ってそうして」
「積もるね」
「それで雪がさらさらしてるの」
「粉雪なんだ」
「本州の雪はべったりしてるっていうけれど」
ぼた雪でだ。
「けれどね」
「北海道の雪はなんだ」
「さらさらしていて」
それでというのだ。
「そんなにね、濡れないし」
「足場もなんか」
「ぬかるまないの」
「そうなんだね」
「これがね」
北海道の雪はというのだ。
「そうなのよ」
「北海道ではそうなんだ」
「やっぱり滑るけれど」
それでもというのだ。
「本土の雪程はね、それにね」
「それに?」
「やっぱり毎年冬はそうした道歩くから」
このこともあってというのだ。
「慣れてると言えばね」
「慣れてるんだ」
「そうなの」
こう僕に話してくれた。
「北海道にいたら」
「北海道はそんなところなんだ」
「このこと東北とか北陸の人達もよね」
「うん、ああしたところも雪が多いし」
どうしてもだ、その雪の多さがこうした地域の特色だ。伊達政宗さんも上杉謙信さんも雪には悩まされていた筈だ。
「だからね」
「慣れてるわね」
「慣れてないとはね」
こうした地域の人達もだ。
「思えないね」
「そうでしょ」
「うん、それで香織さんも」
「本当にいつもだから」
冬はというのだ。
「雪祭りも出来るし」
「札幌のね」
「あれはもう自衛隊の人達がいて」
それでというのだ。
「出来るけれどね」
「自衛隊の組織力と持っているものがあるからね」
「出来るのよね」
「けれどそれを自衛隊嫌いな人が知事さんとか市長さんだと」
「揉めるのよね」
「そうだよね」
「いや、義和も言っていたけれど」
僕に顔を向けて言ってきた。
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