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ドリトル先生と不思議な蛸

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第九幕その六

「個体数が非常に少ないんだ」
「ああ、そうなんだ」
「数が少ない蛸なの」
「物凄く」
「そう、だから伊勢でもね」
 この地域でもというのです。
「そうそうね」
「僕達も見なかったんだ」
「本当に色々な場所を隈なく調査したけれど」
「それでもなんだ」
「見付からなかったんだ」
「以前浜松でも目撃されたけれど」
 それでもというのです。
「個体数はね」
「非常に少なくて」
「今僕達が発見したことも」
「かなり凄いことなんだ」
「うん、よくね」
 本当にというのです。
「発見出来たよ」
「そこまでなんだ」
「そこまでのものなんだ」
「それでその蛸がいたから」
「だからなんだ」
「これまで僕達も発見出来なかったんだ、けれどね」 
 それでもとです、先生は皆に言いました。
「いることがはっきりしたから」
「それでどうするか」
「問題はそれからだね」
「ヒョウモンダコがいるなら」
「それならだね」
「どうするかが大事でね」
 それでというのです。
「これまでも言ってきたけれど」
「怖がることはない」
「そうよね」
「ヒョウモンダコのことをよく知って」
「どうするかね」
「そうだよ、では写真は撮れるだけ撮ったし」 
 それでというのです。
「まずは県庁の方に連絡をしてね」
「いるって」
「それでだね」
「それからよね」
「明日も調査の予定が入っていたけれど」
 それでもというのです。
「明日は県庁に行こう」
「そしてだね」
「今回のことを報告して」
「対策もお話するね」
「そうするよ、怖がることはないよ」
 先生はヒョウモンダコについてまたこのことを言いました。
「注意すればいいんだ」
「どういった蛸か知って」
「それでだよね」
「そのうえでどうするか」
「問題はそこね」
「そう、だからね」
 先生は皆に穏やかな声でお話しました。
「まずは皆に知ってもらおう」
「ヒョウモンダコのことを」
「そうしてもらうことだね」
「まず大事なことは」
「それからだね」
「そう、ここはね」
 先生はいつもの穏やかな声で言ってでした。
 引き続き海の調査をしてそれが終わってからホテルに帰りました、今夜は鯛のお造りがメインでしたが。 
 その鯛を見てです、先生は言いました。
「今夜も凄いね」
「そうだよね」
「最近毎日お刺身食べてるけれどね」
「不思議と飽きないよね」
「色々な魚介酢類のお刺身食べてるから」
「他のお料理も一杯あるし」
 このこともあってとです、皆も言います。 
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