八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百九話 冬の花火その十四
「何かとお話をしたわね」
「仏教のこともね」
「人の心のこともね」
「醜さとかね」
「太宰治のこともね」
「そうだね、一日だったけれど」
このことは間違いなくてもだ。
「色々な場所に行ってね」
「色々なこともお話したわね」
「美味しいものも飲んで食べたし」
スパゲティにフルコースにワインにだ。
「楽しんだね」
「そうよね」
「満足した?」
「ええ」
香織さんば僕に満面の笑みで答えてくれた。
「凄くね」
「それならよかったよ、じゃあね」
「今日はこれでね」
「帰ろうね、帰ったら」
僕はその時のことも話した。
「お風呂に入るよ」
「身体奇麗にするのね」
「そうするよ、八条壮に帰ったらお酒もかなり抜けてるだろうし」
時間が経っているし歩きもするしでだ。
「お風呂に入って」
「身体奇麗にして」
「気分もそうしてね」
「お休みね」
「うん、ついでにお酒もね」
「さらに酔いを醒ますのね」
「シャワーだけでもかなり違うよ」
これを浴びるだけでもだ。
「それだけでかなり酔いが醒めるね」
「それだけでね」
「それだけでもいいし」
「お湯に入れたら」
「入るよ」
そうして酔いを醒ますつもりだ。
「それでまた明日ね」
「頑張るのね」
「また明日ね、それでね」
僕は香織さんにさらに話した。
「年末は八条荘の方はね」
「何かあるの?」
「これといってないよ」
大掃除は八条荘の人達がしてくれるけれどだ、僕としてはこの大掃除も管理人として手伝うつもりだ。
「元旦までね」
「そうなのね」
「大みそかはお蕎麦出るけれどね」
年越し蕎麦だ。
「けれどね」
「それでもよね」
「うん、香織さん達はね」
八条荘にお部屋を借りている人達はだ。
「学園生活の方にね」
「集中すればいいのね」
「冬休みも部活があるしね」
今日は休みだったけれどだ。
「それに宿題もあるしね」
「冬休みの宿題ね」
「僕もしてるしね」
もう早速だ。
「冬休みの宿題は」
「そういえば義和宿題忘れないわね」
「うん、これを忘れたらね」
本当にだ。
「よくないからね」
「だからなのね」
「宿題は忘れないよ」
その様に心掛けている。
「何時でもね」
「それでよね」
「この冬休みもね」
しっかりとだ。
「しているしこれからもね」
「していくのね」
「そうしていくよ」
こう香織さんに答えた。
「勿論部活もね」
「出るのね」
「うん」
笑顔で答えた。
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