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ドリトル先生と不思議な蛸

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第八幕その二

「あまり多く持てなかったよ」
「漫画とかで一度に何発も投げてるのに」
「それでもだね」
「実は、なんだ」
「重かったんだ」
「だから鉄だから」
 どうしてもというのです。
「そんなにね」
「持てないんだね」
「漫画はあくまで漫画だね」
「最強の武器で何発も投げられる」
「そんなものじゃないのね」
「むしろ刃を使って穴を掘ったりものを切ったりする」
 そうしたというのです。
「道具だったんだよ」
「そうだったんだ」
「忍者の手裏剣って」
「武器というよりかは」
「道具の方に使っていたんだ」
「そうだよ、あと何メートルもジャンプしたり」 
 忍者がです。
「水遁の術でずっと隠れていたりもね」
「しないんだ」
「土遁とか火遁ともあるけれど」
「あと木の葉隠れね」
「そうしたこともないんだ」
「ないよ、分身の術とか姿を消したりとか」
 そうしたこともというのです。
「しないよ」
「魔法使いみたいだけれど」
「というか魔法より凄いかも」
「忍者の術って」
「けれど実は」
「確かに水遁の術とかはあったけれど」
 このことは事実でもというのです。
「人はシュノーケルがあってもずっとお水の中にいられないね」
「そうだよね」
「それだけでは難しいね」
「それに浮力もあって泳がないとお水から出るし」
「それで見付かるし」
「水面から姿も見えるね」
「だからそうそうずっとはね」
 水遁の術を使ってもというのです。
「隠れられなかったよ、土の中に隠れることも」
「ずっとは無理だね」
「言われてみたら土の中にずっとって辛いよ」
「そうそういられないわ」
「私達だってね」
「これもないしね、あと大蝦蟇を出すとかはね」
 こうしたものはというのです。
「もう完全にね」
「漫画だね」 
 ジップが言いました。
「流石にね」
「出来る筈がないね」
 トートーも言います。
「流石に」
「これは僕達もわかるよ」
「忍術じゃないし」
 チープサイドの家族も言います。
「もう妖術よね」
「そんなお話だよ」
「あれだよね、児雷也とかいう忍者だったね」 
 ホワイティは実際にそうした術を使う忍者の名前を出しました。
「蝦蟇を使うのは」
「あと天竺徳兵衛さんもよ」
 ガブガブはこの人の名前を出しました。
「外国から帰って大暴れする」
「どう見ても妖術なのに」
 ダブダブも首を傾げさせます。
「忍術になっているのかな」
「姿を消すと死角に入ってね」
 ポリネシアは実際のことから考えました。
「分身は素早く動いての残像ってわかるけれど」
「変身とか蝦蟇を使ったりとかは」 
 チーチーも言葉に疑問符が付いています。 
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