八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百九話 冬の花火その十二
「それで自分で考える頭もね」
「それもないの」
「自分に都合のいい情報だけ見て頭に入れてね」
そうしてだ。
「鵜呑みにしているんだよ」
「それでそんな人支持どころか」
「賛美するんだよ、その人の行動や主張の自分に都合のいいものだけ見てね」
他は一切見ないでだ、例えばその政策が果たして広い意味で日本にとっていいかもっと言えばその国の市民や国自体ひいては世界にいかなんて考えもしない。あくまで自分がどうかだけなのだ。これの何処に正義があるのか。エゴイズムだけだ、それも醜悪な。
「言ってるんだよ」
「どうしようもない人ね」
「こんな卑しい人いないよ」
ただの卑しさでなくだ。
「本当に」
「自分に都合のいいものだけ見て言うとか」
「こんな人は何言ってもね」
間違っていると言ってもだ。
「わからないしね」
「わかろうともしないわね」
「それで恥知らずなことばかり続けるよ」
「それもまた卑しいわね」
「そうだよね、こんな人にはなりたくないよ」
僕は強く思う。
「恥を恥と思わなくなったら」
「その時は」
「最も恐ろしい腐敗がはじまるから」
「そうした人は腐っていくのね」
「だってね、選挙に負けてね」
そうしてだ。
「そう言って権力の座に居座るとか後の影響力を人を煽動までして持とうとか」
「もう自分の国のこと考えてないわね」
「公私もなくて」
そしてだ。
「自分のことしか考えていない」
「そうした人じゃないと出来ないわね」
「日本の総理大臣でも辞めるって言って三ヶ月居座った人いるけれどね」
東北の地震の時にだ。
「それで自分の不始末揉み消したって言われてるけれど」
「あの人ね」
「性格や行動は違うけれど」
それでもだ。
「あの総理大臣と同じ穴の貉だよ」
「やっぱりそうよね」
「それでそんな人の言うことを鵜呑みにしてね」
「不正があったとか言うとか」
「もうつける薬がないよ」
これは頭のよし悪し以前だ。
「人間としてね」
「どうしようもなく卑しいってことね」
「こんな人の言うことなんて」
例え作家として売れていてもだ。
「猿の動物園での喚き声聞く方がましだよ」
「全く価値がないのね」
「それどころか有害だよ」
迂闊に聞いて気に止めるだけでだ。
「悪質な細菌と音にしてばら撒いている様なものだよ」
「きついこと言うわね」
「本当にそう思うから」
あまりにも酷くてだ。
「こんな人にはなったら駄目だよ」
「絶対に」
「そう、絶対にね」
これ以上はないまでに気をつけてだ。
「そうしないと駄目だよ」
「さもないと餓鬼になるのね」
「そうだよ、餓鬼道に堕ちたら」
そうなったらだ。
「ずっと餓えや渇きに苦しむからね」
「そうならないことね」
「おかしな人はおかしいとわかって」
そこまでの常識を身に着けてだ。
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