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夢幻水滸伝

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第百九十二話 使者達と会ってその十二

「そうですさかい」
「それやったらな」
「欧州のことはですか」
「今はな」
 今の時点ではというのだ。
「これといってな」
「ええですか」
「話は聞くけどな」
 情報は集めるがというのだ。
「それ以上はな」
「いいですか」
「まさか欧州と戦するとかな」
「それは有り得ないですね」
「遠いからな」
「はい、あちらからも来ることはないですし」
 これも絶対にないというのだ。
「そしてです」
「こちらからもやしな」
「もうです」
 それこそというのだ。
「こちらからはです」
「何もすることはないわ」
「情報を聞く以外は」
「欧州のことを調べるのやったら」
「東南アジアにですね」
「太平洋の他の地域のことをな」
「調べますね」
「そうするわ」 
 こう言うのだった。
「やっぱりな」
「そうなりますね」
「そや、あと太平洋を統一したらな」
 その時のこともだ、シェリルは話した。
「ロシアそれにな」
「インドですね」
「あの二つの地域をな」
 欧州よりもというのだ。
「見ていきたいわ」
「恐ろしいことをしてるみたいです」
 ハウオファが言ってきた。
「どっちも」
「ああ、敵は容赦なくやな」
「皆殺しにしています」
「ロシアのエカテリーナもインドのタゴールも」
「お二人共敵はです」
 まさにというのだ。
「全く容赦せず」
「殺してるな」
「降伏してもそうすべきと判断すれば」
「その敵もな」
「皆殺しにしてです」
「魂すら消してるな」
「そうしてるそうです、生き埋めとかも使って」
 そうしてというのだ。
「何十万の敵もです」
「殺してるな」
「どちらの方も」
「凄いね」
 グレイカスはその話を聞いて口の左端を引き攣らせて言った。
「何十万もなん」
「ロシアやインドではな」
「一気に殺してるんや」
「敵やからな」
 シェリルはそのグレイカスに話した。
「降伏してもな」
「普通降伏したら極悪人以外赦してね」
「こっちの兵にするな」
「うん、そうするけれど」
「二人はちゃうんや」
 エカテリーナそしてタゴールはというのだ。
「それが見せしめになって自分達に逆らうとこうなる」
「そやから従えと」
「その圧力を他の敵に見せつける為にな」
「敵を皆殺しにするんですか」
「生き埋めにしたり拷問したり」
 その様にしてというのだ。 
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