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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百八話 最高の雪その六

「自分の敵とみなしたら暗黒だの何だの言ってレッテル貼る」
「そのまんまカルトか過激派ね」
「あんなことを言ってるとね」
「戦争とか分断とか」
「対立とかだよ、ましてこうした人は絶対に自分は安全な場所から動かないよ」
「好き勝手言っても」
「だって自分の発言が外れてもね」
 誰かが選挙で圧勝すると言って外れたら次は平気で不正選挙だと言う。
「責任取らないから」
「それで言い続けるのね」
「こんな人は責任取らないよ」
 僕はこう思う。
「だから口ではどんないいこと言っても」
「その実はなのね」
「碌でもない人だよ」
「日本のことを想っていないの」
「例え想っていても」
 それでもだ。
「その実はね」
「違うのね」
「自分はそのつもりでも」 
 それでもだ。
「違うんだ」
「勘違いしてるのね」
「そうだよ、実は偏見の塊で」
 そうした人でだ。
「視野も狭くてね」
「勘違いしてなの」
「それでね」
 そのうえでだ。
「日本を愛しているつもりで実は」
「実は?」
「自分のことだけを考えていると思うよ」
「自分で気付かないうちに」
「そうだと思うよ」
「そんな人なのね」
「その根拠はって言われると困るけれど」 
 それでもだ。
「そうした人達だって思うよ」
「そうした人だと」
「もう信用出来ないよね」
「ええ、本当にね」
「そんな人よりも」
 本当にだ。
「総帥さんの方が信用出来る筈だよ」
「それはそうね」
「世界を知ってる人でね」
 それこそ世界中を舞台にビジネスをしているからだ。
「色々な文化や民族、宗教や人を見て」
「それでなの」
「だからね」
「ちゃんとわかっているのね」
「そうだよ」
 心から言えることだ。
「ちゃんと物事を知っているとね」
「偏見もないのね」
「うん、それでお話されることも」
 そして知識もだ。
「しっかりしているんだ」
「偏見もなくて」
「そうなんだ、その人がどんな作品を書いていても」
「人間としてそうなら」
「作品ってその人の内面も出るから」
 創作の特徴だろう、谷崎潤一郎の作品でもその時の谷崎の精神的葛藤が出たりしている。友田と松永の話だと西洋と日本で揺れていた当時の谷崎の心境が出ていた。
「その作家さんなんて」
「偏見が思いきり出てるのね」
「絶対にそうだよ」
 その狭い視野と浅い識見もだ。
「それで卑しい品性もね」
「出てるのね」
「だから面白いとかどうか以前に」 
 それこそだ。
「人間の否定すべき一面が出ていて」
「読むべきじゃないのね」
「そうだと思うよ」
 僕が思うにだ。 
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