八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百八話 最高の雪その一
第三百八話 最高の雪
僕は香織さんと一緒にイルミネーションを観続けた、そうしている中で僕はイルミネーションを観ながら香織さんに尋ねた。
「寒くない?」
「いえ、全然」
香織さんは僕に笑顔で答えてくれた。
「むしろ暑いかも」
「そうなんだ」
「やっぱり厚着しているし」
コートにマフラー、そして靴のどれもがそれを見せていた。
「それに沢山食べて飲んだから」
「それでだね」
「寒くないどころかね」
「暑いんだね」
「むしろね。義和はどうかしら」
今度は香織さんば僕に聞いてきた。
「寒い?」
「気温はその筈なのに」
マイナスに優に達している筈だけれどだ。
「僕もね」
「暑いのね」
「それ位だよ」
こう香織さんに答えた。
「むしろ」
「そうなのね」
「やっぱり厚着だしね」
「かなり食べて飲んだから」
「特にワインだね」
何といってもだ。
「かなり飲んだからね」
「暑い位よね」
「ワインは身体温めるから」
このことがあってだ。
「それでね」
「暑い位よね」
「うん」
「そうよね、クリスマスなのにね」
冬のど真ん中なのにだ。
「お陰で暑いわね」
「そうだよね」
「汗かくまではいかないけれど」
「暑いね」
「ええ、ここにいても」
「ただね」
それでもだ、僕は頬に感じた空気から言った。
「気温はね」
「寒いわね」
「マイナスいってると思うよ」
「そうよね」
「神戸は寒いからね」
夏は涼しいけれどだ、前は海ですぐ後ろに山があるからだ。山から吹き下ろしてくる風のせいで余計に寒いのだ。
「だからね」
「それでよね」
「今もマイナスいってるよ」
「そうよね」
「関西では京都と神戸は寒いよ」
「あと舞鶴も」
「うん、あそこもね」
京都府の一番北の街だ。
「寒くて雪もね」
「よく降るわね」
「舞鶴はすぐに雨が降って」
舞鶴の人が言うにはそれが舞鶴とのことだ。
「冬はね」
「よく冷えて」
「それで雪もよく降るよ」
「そうした街よね」
「自衛隊の人は雪かきが大変らしいし」
海上自衛隊の港がある街だ、元々軍事基地でそこから出来た街だ。
「冬の舞鶴はね」
「かなりのものね」
「そしてこの神戸もね」
「寒いのよね」
「うん、雪が降ることもね」
「積るわね」
「そうもなるよ、ただ」
僕はここで香織さんに尋ねた。
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