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八条学園騒動記

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第六百五話 果てしない推理その十一

「最初から鍵がかかっていて」
「ホームズさん達普通に乗ってね」
「盗んでね」
 このことを特に強調した。
「それで走って」
「そういえばホームズさんバイクの免許持っていたのかな」
「そういえば」
 シッドは兄のその指摘に気付いた。
「どうかな」
「そのことも気になるね」
「考えてみればね」
「それで一瞬で街から荒野の道に移動して」
「バイクバトルに入って」
「道の前にとんでもない崖があって」
「そこから真っ逆さまに落ちて」
 そうなってというのだ。
「ならず者達は先回りしろだし」
「それで一瞬でホームズさんの部屋に戻って」
「死ぬかと思っただけで」
「二人共無傷だしね」
「超絶展開の連続だね」
「考えてみたら」
「というか」
 エミリーはこのことを指摘した。
「崖に落ちた人達に先回り?」
「あっ、普通死んだって思うよね」
「そうは言わないわよね」
「うん、誰も道の果てに崖があることに驚いていないし」
「普通ないわよ」
「連合だとね」
 トムも言った。
「道があったらその先の崖には橋をかけるから」
「そうするわよ」
 エミリーは連合の常識から話した。
「普通はね」
「そうだよね」
「しかも先回りって言ったけれど」
「出そうにないね」
「もう二人共忘れてるし」
 市場から崖に落ちたまでのことをだ。
「今度は捜査のお話してるわ」
「そうだね」
「じゃああのならず者達もね」
「出て来ないみたいだね」
「先回りしろって言ったけれど」
 それでもというのだ。
「お話が別のところに行ったから」
「そうなったわね」
「うん、閃いたから凄い展開だったよ」
 トムも唖然となった。
「本当にね」
「そうよね」
「休み暇もなく突っ込ませてくれる」
「超絶展開の連続ね」
「それでもマウリアの人達は普通に観ているから」
 シッドがまた突っ込みを入れた。
「余計に凄いよ」
「うん、それで何か今度はまた事件現場に行ってるけれど」
「何の脈絡もなくね」
「それで奇麗な女の人が出て来たね」
 マウリアの服を着たマウリアの美人である。
「容疑者にいなかった人だけれど」
「容疑者の一人の妹さんって言ってるね」
「そうだね、しかもね」
「まただね」
 画面の調子が変わった、何処からか人が大勢出て来てだった。 
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