| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百九十一話 海の中の星達その十一

「オセアニアだけやないからな」
「はい、この世界は」
「オセアニアを統一してもな」 
 それをしてもというのだ。
「まだな」
「先は長いですね」
「この世界を救うことはな」
「そうですね、その危機が何かもです」
「まだわかってへんしな」
「一体どういった危機か」
 モレイはスケルトンの顔をいぶかさせて言った。
「それがです」
「全くな」
「どの星の方もわかっていないですね」
「そやな」
 バイテもその通りだと頷いて同意を示した。
「ほんまにな」
「それがです」 
 どうにもというのだ。
「困ります」
「ほんまな」
「それがわかるとすれば」
 それはとだ、モレイは言った。
「おそらく日本の」
「紫さんやな」
「あの方かと」
「あの人は巫女さんやしな」
「そして極めて強力なお力を持たれているそうなので」
 だからだというのだ。
「それで、です」
「あの人やとな」
「神託を窺い」 
 巫女としてそうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「知ることが出来るかも知れんか」
「はい、そのことについても」
 世界の危機のこともというのだ。
「そうかも知れません」
「日本のか」
「あの方は神星でもあられますし」
「そやな、そういえば日本が一番星の人多いみたいやな」 
 バイテはここでこのことを話した。
「どうも」
「特に神星の方はお二方で」
「もう一人出て来たらしいな」
「そうなのですか」
「そんな噂出てるで」
「神星の方が三人となると」
 どうかとだ、モレイは真剣な顔で述べた。
「それはもうです」
「かなりのもんやな」
「日本は只でさえ星の方が多いです」
「何十人とおる」
「我々は一人で戦略兵器に匹敵する戦力であり」 
 モレイはバイテに戦での自分達の強さから話した、それは能力や術だけでなく神具も入れてのことだ。
「そして政もです」
「かなりのもんや」
「一国を万全に治められるまで、そしてです」
「その星のモンが多いとな」
「多ければ多い程戦力となり」
 そうしてというのだ。
「特に神星の方が三人となると」
「相当やな」
「はい、日本は侮れません」
「ほんまにな」
「しかし紫さんなら」
「わかるかも知れんか」
「今すぐでなくても」
 それでもというのだ。
「おわかりになられるかと」
「神託を受けて」
「そうかも知れません、ただ」
「それはか」
「今言いましたが」
「今すぐではないか」
「そうかと、若しそれがおわかりになれば」
 そうならとだ、モレイはバイテに話した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧