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夢幻水滸伝

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第百九十一話 海の中の星達その九

「もうな」
「結論はですね」
「そうしかならんやろ、しかもオーストラリアにはな」 
 この世界でもオセアニアの軸となっているこの国はというのだ。
「神星の人おるな」
「シェリル=パターソンさんですね」
「神星の人がおるんやったらな」
「それならですね」
「あの人と話してな」
 そしてというのだ。
「どうするかをな」
「決めるべきですね」
「そう思うわ、ほな」
「はい、ここはです」
「そうしていこな」
「そうしましょう、どのみちオーストラリアと戦っても」
「おら達は勝てんわ」 
 ハウオファは今度は魚を一匹丸ごと焼いたものを両手に持ってかぶりついた、鱗は取ってあるのでそのまま食べられるが骨ごと喰らって噛む。
「この世界やと特にな」
「この世界のオーストラリアの人口は二億」
「国力も桁外れや」
「まさに大国ですので」
 それ故にというのだ。
「あの国と戦うことはです」
「避けるべきやな」
「はい」
 それは絶対にというのだ。
「攻めて来たとしても」
「降るべきやな」
「無駄に傷付く者を出すだけです」
「そんなん意味ないしな」
「ですからオセアニアの棟梁はです」
「パターソンさんやな」
「そうなって頂くことがです」
 まさにというのだ。
「一番です」
「そやな」
 ハウオファも頷いた。
「それがええな」
「そうですね、では」
「自分はまずやな」
「今度はタヒチに行きます」
 こう言ってだった。
 モレイはハウオファとの会談を終えると次はタヒチに向かった、するとタヒチの海で一人の男が海で戦っていた。
 それを見てだ、モレイは供の者達に空船の上で言った。
「これは危ういです」
「ではですね」
「これよりですね」
「あの方をお助けしますね」
「そうしますね」
「はい、おそらくです」
 海面を滑る様にして進みつつモンスター達を炎の鞭の様な武器で攻撃しつつ戦う火の精霊の男を見て話した。
「あの方がです」
「タヒチの星の方ですか」
「ではポール=バイテ様ですか」
「その方ですか」
「そうです、お会いしようと思っていましたが」
 クラーケンと闘う彼を観つつ話した、見ればクラーケンは何体もいてその他にも多くの海のモンスターがいる。
「しかしです」
「いい機会ですか」
「ここで。ですか」
「お会いされますか」
「その前に」
 己の神具である村雨丸を抜いて言った。
「助太刀します」
「そうですか、では」
「宜しくお願いします」
「ここは」
「はい、行って来ます」
 こう言ってだった。
 モレイは空船から飛び降りた、そして舞空の術を使い海面を滑った、バイテがどうして海面を滑っているのかすぐに察して自分もそうしたのだ。
 まずは目の前に来たホオジロザメを切り捨てた、獣になるがそちらもいるのだ。 
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