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おぢばにおかえり

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第六十二話 二人乗りその四十

「ひょっとして」
「そう思ってたら?」
「実際結婚相手って年下の子の場合もあるでしょ」
「そうでしょ」
「それはそうだけれど」
 このことは私もわかります、そうしたご夫婦の人達もおられますし。
 ですがそれでもです、私が思うにです。
「大抵は違うじゃない」
「まあね」
「男の人の方が年上よね」
「そうなってるわね」
「だから」 
 私もです。
「そう考えてるけれど」
「わからないわよ、それは」
「縁だからね」
「それにちっちってお姉さんだし」
「三人姉妹の長女だからね」
「そう言われたら」
 私にしてもです。
「そうなるかも知れないわね」
「そうそう、それで旦那さんは大事にね」
「一生の宝にしなさいね」
「いいわね」
「そうしなさいね」
「わかってるわ」
 このことはです。
「私にしてもね」
「そうでしょ、だったらね」
「年下の子がご主人になってもね」
「大事にしなさいね」
「いいわね」
「ええ、けれど」
 私としてはです。
「二十四とか五で結婚とかね」
「早いっていうのね」
「それ位だと」
「十代で結婚する人もいるけれど」 
 高校を卒業してすぐにです、若しくは中退して。そうした人のお話も聞いています。
「けれどね」
「ちっち自身はっていうのね」
「結婚はまだだって」
「そう言うのね」
「ええ、そんな早いかしら」
 皆のその予想の根拠がわかりませんでした。 
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