八条学園騒動記
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第六百三話 途中のカレーその十一
「もうです」
「負担を押し付けられながら」
「自分達もです」
「環境破壊をですね」
「し続けていると」
その様にというのだ。
「考えています」
「ですからそれは」
連合のその見方はというのだ。
「偏見で」
「偏見ですか」
「その実はです」
エウロパでもというのだ。
「連合と同じくです」
「意識していてですか」
「頑張っています」
「そうなんですね」
「貴族の人達も」
「ううん、そう見えるだけとか」
シッドは信じないまま述べた。
「それか表だけで」
「その実はですか」
「していないとか」
「そうしたことも連合では言われますね」
「要するにやらせだと」
エウロパの環境保護政策はというのだ、リサイクルも含めたそれは。
「思いますけれど」
「いえ、それがです」
「実はですか」
「本当に違います」
店員は実際にその目でみたことを話した。
「頑張っています」
「そうなんですね」
「そして」
店員はさらに言った。
「カレーもです」
「食べますか」
「マウリアのカリーを」
「あの国はカリーですか」
「そちらです、連合のカレーとはです」
「違っていて」
「スープやシチューの様にもです」
その様にもというのだ。
「食べます」
「そうですか」
「パンを漬けて」
ルーにだ。
「そうしてです」
「元の食べ方ですね」
トムはそのパンを漬けて食べる食べ方について言った。
「カレーの」
「ああ、そうですね」
「元々はそうして食べていたんですよね」
「イギリスでは」
「それが今もですね」
「残っていて」
そしてというのだ。
「カリーの様にご飯にかける」
「それもですね」
「あります」
この食べ方もというのだ。
「エウロパには」
「連合と同じ食べ方もですね」
「ご飯にかけるそれも」
「やっぱりそれもありますか」
「ただ、主食になることはです」
「ないですか」
「野菜扱いです」
そうなるというのだ。
「そちらの料理です」
「ああ、お米はエウロパでは」
「野菜ですので」
これが主食でないというのだ。
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