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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百六話 イルミネーションの前でその三

「だからね」
「住みたい位好きなのね」
「うん、それでクリスマスもね」
「あそこにいたいのね」
「そうなんだ」
 心から思っていることだ。
「僕は」
「そうなの」
「何時かね」
「そうなのね」
「ハウステンボス大好きだし」
 もうこれが一番の理由だ、あんな楽しい場所はない。いるだけで最高に幸せな気分になれる素敵な場所だ。
「だからね」
「クリスマスもいたいのね」
「是非ね」
「じゃあ何時かね」
「クリスマスもあそこに行こうね」
「ハウステンボスに」
「うん、ただあそこにいたら」 
 そのハウステンボスにだ。
「色々食べたくなるんだよね」
「ケーキやワイン以外にも」
「そうよね、美味しいお店が一杯あって」
「ホテルのお料理もいいから」
 それ自体が美食の園でもあると言っていい場所だ。
「だからね」
「何を食べるか迷うわね」
「パエリアも美味しいし」
 そうしたお店もある。
「パスタだってね」
「美味しいお店あるわね」
「軽くワインを飲んでも」
 運河添いで飲める、サラミやクラッカーやチーズといった軽いもので飲むけれどこれがまた美味しいのだ。
「いいしね」
「クリスマスのワインは鶏肉やケーキとだけれど」
「軽くでもね」
 本当にそれだけでだ、おやつみたいな感じで飲んでもだ。
「美味しいしね」
「もう何でも美味しくて」
「それで困るよ」
「そうした街ね」
「だからね」
 その為にだ。
「あそこはケーキやワイン以外にも」
「食べたくなるのね」
「そこが困るね」
「美味しいものが多いのも困りもね」
「そうなんだよね」
「じゃあ今日の私達みたいにね」
 香織さんは僕に微笑んでこう話した。
「お昼は別のもの食べて」
「夜にだね」
「ローストチキンかローストターキーとね」
「ケーキとワインだね」
「この組み合わせでね」
 それでというのだ。
「いいんじゃないかしら」
「お昼はお昼で」
「夜は夜でね」
「それでいいんだね」
「朝は朝で」
 こちらはこちらでというのだ。
「食べたらいいのよ」
「そうだね、言われてみれば」
「ええ、あとお酒を飲むにしても」
 それでもというのだ。 
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