ドリトル先生と不思議な蛸
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第三幕その三
「トイレの手を拭く紙がないとか勝って食べたアイスがパサパサしてるとかでね」
「クレーム付けるのよね」
「もう無茶苦茶だよね」
「お客様は神様って言うけれど」
「傲慢な神様だね」
「こんな主張をする人の意見が通るから」
どれだけ少なくてもです。
「おかしいんだ、それで水族館や動物園がなくなったら」
「かえって駄目だよね」
「学問にもよくないし」
「沢山の生きものが残る為にも」
「絶対に避けないとね」
「だからおかしな人の意見は聞かないことだよ」
そもそもです。
「明らかにそうなのはね」
「そうだよね」
「水族館をなくせとか」
「除夜の鐘のことも」
「一人がそう言って通ってたらね」
「世の中どうしようもなくなるわ」
「そうなるからね」
実際にというのです。
「そもそも民主的でないし」
「一人のおかしな意見が通るとかね」
「それで他の人達が迷惑したりとか」
「あと世の中がおかしくなったら」
「それも民主的じゃないよ」
「こうしたことを言う人はよく自分は多数派だ、多くはそう思っていると言うけれど」
先生はラッコ達を見つつ言いました。
「それは思い込みが大抵だからね」
「実際はそう思ってないよね」
「暴論なんて沢山の人は言わないよ」
「多くいる様に見せていても」
「それは工作だね」
「デモでも実際の数はもっと少ないね」
沢山いると主張してもです。
「そもそも自分達が多数派とか根拠なく言う人なんて」
「そのこともおかしいから」
「もうそんな人のお話を聞いたらいけないね」
「絶対におかしなことになるから」
「水族館でも」
「世の中クレームの為のクレームをする人もいるから」
そうしたおかしな人もいるというのです。
「もうあれやこれやってね」
「何に対しても言うのね」
「それを生きがいにしている」
「そんな困った人がいるのね」
「それで社会を正しくしているとか指摘出来る自分は偉くて賢いと思っているけれど」
それでクレームをつけているというのです。
「実は違うよ」
「迷惑なだけで」
「もう独善よね」
「完全にエゴが暴走していて」
「とんでもない人になってるわ」
「これは暴走した正義だよ」
先生は指摘しました。
「正義も暴走したらね」
「正義じゃないよね」
「もうその時点で」
「むしろその逆ね」
「邪悪と言っていいよ」
「そう、そんな人達こそね」
まさにというのです。
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