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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百五十二話 ライダーと勇者その十三

「絶対にな」
「そう、それは罪になるからね」
「俺達もしないよ」
 ずるぽんとへろへろも必死に話す。
「何があっても」
「そこは安心してね」
「それに今はここにおる」
 まぞっほも話す。
「しっかりと戦っておるぞ」
「そして君達も確かにせこそうだけれど」
 鏡の父がまた言ってきた。
「悪いものは感じないよ」
「小悪党だけれど人の道は外れないってことですね」
 マアムは鏡の父の言葉をこう解釈した。
「要するに」
「そうそう、そういうことだよ」
「そういうことですね」
「小悪党程人の道を踏み外すけれど」
 鏡の父はこのことも知っていた、これまでライダー達を見て来て実に多くの戦いを共にいて学んできたのだ。
「この人達はないからね」
「だからここにもいるんですね」
 レオナが鏡の父に言った。
「人間だから」
「そう、道を踏み外すとね」
「人間でなくなりますね」
「人間はどうして人間か」
「心が人間だからですね」
「これは姿形のことじゃないんだ」
 これで決まりはしないというのだ。
「心でね」
「それで、ですね」
「なるものだから」
 人間、それにというのだ。
「だからね」
「それで、ですか」
「そう、だから」
「彼等もですか」
「人間だよ、そしてクロコダイン君やチウ君もね」
 彼等もというのだ。
「人間になるよ」
「そういえばです」
 バダックは鏡の父のその言葉を聞いて言った。
「昔ホイミン?という人がいたとか」
「ホイミン?モンスターみたいな名前ですね」
 宝生はその名前を聞いてすぐにこう言った。
「この世界にホイミスライムってモンスターがいますけれど」
「はい、まさにそのホイミスライムで」
「元はですか」
「そうだったのが」
 それがというのだ。
「人間になれたそうです」
「モンスターがですか」
「人間になりたいと思い」
 そしてというのだ。
「既に心が人間で」
「それで、ですか」
「はい」
 それでというのだ。
「人間になれたそうです」
「そうですか」
「そのお話を思い出しましたが」
「そうですね、実際に姿形がどうでも」
「心が人間なら」
「人間です」
 そうなるというのだ。
「そして人間にです」
「スサノオはですな」
「仕掛けます」
「それで僕もいるということなんだ」
 チウは目を丸くして言った。
「おおねずみでも」
「うん、もうそのことはね」
 宝生はチウにも話した。
「何でもないことだよ」
「心が人間なら」
「そうだよ」
「ふむ、スサノオの考えがわかってきた」
 ブラスは真剣な顔で述べた。 
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