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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百四話 クリスマスケーキその六

「それがなくなるとかね」
「そうなったら」
「クレーム付けた人恨むよ」 
 本当にそうなる。
「僕もね」
「私もよ」
「というかね」
 僕が思うことをさらに話した。
「人間の悪意も際限がないからね」
「悪い人はとことん悪いわね」
「それにね」
 さらにだ。
「言いがかりなんて言おうと思えばね」
「幾らでもよね」
「言えるからね」
 残念なことにだ。
「もう何とでも言えるから」
「そうよね」
「どうも実際には大した話じゃなかったらしいけれど」
 最近歴史を調べていてわかったことだ。
「国家安康君臣豊楽のね」
「大坂の陣のあれね」
「これ実際は豊臣家が違うって言って収まったらしいから」
「そうなの」
「これ幕府もどうなのかって聞いただけでね」
「豊臣家の説明で納得したの」
「大坂の陣はどうも切支丹が原因だから」
 これがだ。
「幕府が切支丹禁じて豊臣家が認めて」
「それが大坂の陣の原因なのね」
「そうみたいだから、けれどこのお話でもね」
「言い掛かりは何とでもつけられるのね」
「ヤクザ屋さんがそうだしね」
 俗にヤクザの言い掛かりという言葉がある通りだ。
「つけようと思えばね」
「何でもなの」
「それが出来るからね」
 それでだ。
「このこともね」
「何とでもなのね」
「言えるから」
 残念なことにだ。
「もうね」
「そうしたクレームもなのね」
「何とでも言えるよ」
 言おうと思えばだ。
「それが悪意に基づくものでもね」
「悪意のある人に好き勝手されるとか」
「最悪だよね」
「ええ、そんな世の中って」
「間違ってるから」
 このことは確信して言える。
「だからね」
「何とかしないといけないのね」
「うん、手を挙げたら通るとか」
 そうしたことはだ。
「よく考えないとね」
「駄目よね」
「うん、何か今日はね」 
 振り返るとだ。
「僕色々言ってるね」
「ええ、確かにね」
「それはね」
 どうしてもだ。
「つい考えてしまう時があるんだ」
「そうしたことを」
「高校に入ってからね」
「あれこれ考えるの」
「世の中のことをね、何かね」
 どうにもだ。
「そうなってきたんだ」
「高校生になって」
「うん」
「そうなったのね」
「所謂中二病かも知れないけれど」
 自分でそうかもとも考える時がある。 
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