八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百四話 クリスマスケーキその四
「問題ない筈だよ」
「そうよね」
「子供が真似するとか言っても」
「あれ真似する?」
「真似出来るレベルじゃないから」
それこそあの俳優さんがオリーブマンと言われる程だ、あまりにもオリーブばかりで味覚障害説も出た程だ。
「それを言うのもね」
「おかしいわよね」
「もう本当にね」
最近の世の中はだ。
「何でもね」
「言った人勝ちね」
「そうなっているから」
「そうしたことも起ころのね」
「悪事がばれて炎上ならわかるけれど」
多くの人が悪事を糾弾してだ。
「一人のおかしな人のおかしな意見が通ったら」
「駄目よね」
「除夜の鐘が五月蠅いとかね」
「大晦日で言った人いるのよね」
「一体何なのかって」
百八の煩悩を払うそれをだ。
「言った人の常識とかを疑うよ」
「煩悩そのものとか?」
「有り得るね」
それもだ。
「もうね」
「そう思われても仕方ないわね」
「というか大晦日ってね」
それこそだ。
「普通鐘が鳴る時間皆起きてるよね」
「色々あってね」
「紅白だってあるしね」
「異常に早寝早起きの火とかしら」
「大晦日でもね」
「そんなことそうそうないわね」
「そう、だからね」
それでだ。
「このこともね」
「おかしいわよね」
「それでそのおかしな人の意見でね」
たった一人のだ。
「除夜の鐘も中止になるから」
「一人の意見が通るなら」
「文句が出たら止めならね」
「どうにもならないわね」
「昔の東京の知事さんも言ったけれどね」
美濃部亮吉という人だ。
「一人でも反対したら道路工事止めるって」
「それじゃあ政治動かないでしょ」
「必要だからするのに」
公共の為にだ。
「それで一人でもとか言ったら」
「大変なことになるわね」
「実際この知事さんの頃東京大赤字だったよ」
明らかな行政の失敗だったという。
「そうなったから」
「そうしたこと言ったら仕方ないわよね」
「うん、もう一人のおかしな意見はね」
「聞かないことね」
「聞いていたら皆が困るから」
「全員一致って無理ね」
「民主主義でもこう言った人いるけれど」
現実にだ。
「これ何もわかっていないよ」
「世の中のことが?」
「うん、そうじゃないと言えない主張だよ」
「おかしな人の意見も出るから」
「中には悪意を盛って言う人いるし」
議論だの行政だのを止めようとしてだ、世の中悪意のある人間だって幾らでもいる。クラスに意地悪な奴がいたりするのと同じだ。
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