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八条学園騒動記

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第五百九十九話 クールじゃないその八

「だからな」
「いいんだな」
「ああ、ただな」
「ただ?」
「この飲み方もな」 
 韓国のそれもとだ、洪童は少し苦笑いになって話した。
「やっぱりな」
「身体に悪いか?」
「辛くて熱いものだろ」
 韓国料理のその特徴のことを話した。
「そうだろ」
「それを沢山食ってか」
「それで浴びる様に飲むからな」
「ああ、胃に悪いか」
「それが昔から問題になってるんだよ」
 韓国ではというのだ。
「韓国人は胃が悪い人が多いってな」
「辛くて熱いものばかり食っていてか」
「飲み方も凄いからな」
「浴びる様に飲むからか」
「そんな風だからな」 
 それでというのだ。
「実際にな」
「胃が悪い人が多いか」
「そうなんだよ」
 これがというのだ。
「昔からな」
「確かに韓国料理は辛いし熱いからな」
 ダンもこう言った。
「胃にはよくないな」
「いつもそういうの食ってな」
「酒もか」
「もうとことん飲むからな」
「胃が悪いんだな」
「俺も気をつけないといけないかもな、けれどな」 
 それでもとだ、焼酎を口にしつつ話した。
「それが一番美味くてな」
「それで食ってるか」
「ああ、堪えられないな」 
 韓国料理で飲むことがというのだ。
「酒はマッコリもな」
「ああ、あの濁酒か」 
 ダンはマッコリと聞いてすぐにこう言った。
「お米で造る」
「それがな」
「韓国料理に一番合うんだな」
「焼き肉っていうとビールが多いだろ」
「韓国料理の代名詞だな」
「それが実は違うんだよ」
「焼き肉にはマッコリか」
「俺はこの組み合わせを推すな」
 ダンに強い声で話した。
「本当にな」
「そうなんだな」
「それで他の韓国料理にもな」
「マッコリか」
「あの甘さがいいな」
 こうまで言った。
「俺としては」
「そこまで美味いか」
「ああ、今度焼き肉食う時はマッコリ飲むといいさ」
 この酒をとだ、洪童はダンに勧めた。
「好き嫌いはあるけれどいいぜ」
「じゃあそうしてみる、これまでは泡盛だったけれどな」
「焼き肉にはか」
「焼酎かな」
 若しくはというのだ。
「それだったけれどな」
「ああ、泡盛か」
「沖縄の酒だ」
「あれも強い酒だよな」
「だから飲むと一気に酔える」
 今は焼酎を飲みつつ話した。 
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