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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第九十六話 軍師達、狐を見るのことその四

「わかっているわね」
「はい、それはもう」
「承知しています」
「ではね。今からね」
「戦いと。その後のことこそが」
「至上の喜びですね」
 妹達も同じだった。怪しい笑みを浮かべるのだった。
 そのうえでだ。彼女達は闇から消えたのだった。その消える後ろ姿を見送ってだ。
 ゲーニッツがだ。こう于吉に話すのだった。
「私達は最高のパートナー同士ですね」
「はい、その通りです」
「同じ目的、同じ理念を持ち」
「共に働く同志達です」
 まさにだ。彼等はそうした存在だというのだ。
「この世界に集まった」
「はい、その通りですね」
「それでなのですが」
 ここで于吉は話を変えてきた。
「社さんもですが」
「何だ、俺もかよ」
「一緒に食事にしませんか」
 二人をだ。それに誘うのだった。
「これからです」
「食事ですか」
「いいな。丁度そんな時間だしな」
「はい、ではその食事は」
 于吉が言おうとしたそこでだ。ゲーニッツが言った。
「茸料理は如何ですか?」
「茸か」
「それですか」
 茸と聞いてだ。左慈と于吉が考える顔になった。そのうえでだ。
 二人はそのゲーニッツにだ。こう話した。
「そういえばあんた茸好きだったな」
「特に松茸がですね」
「はい、私の好物です」
 まさにそうだとだ。ゲーニッツ自身も話す。
「茸は非常にいいものですよ」
「茸か。それじゃあな」
 社は茸と聞いてだ。そうして言うことは。
「ラーメン、インスタントにな」
「そこに茸をかけてですね」
「ああ、それどうだ?」
 こうその茸を出したゲーニッツに話したのだ。
「茸をあんかけで炒めてな。それをインスタントラーメンにかけるんだよ」
「いいですね。それは」
 ゲーニッツは自分の顎に右手を当ててだ。楽しげに笑って応えた。
「茸ラーメンですか」
「そうだよ。美味いし身体にもいいしな」
「はい、ラーメンだけでは栄養が偏りますから」
「ではそれだな」
「はい、私達はそれで」
 オロチの間ではそれで決まった。そしてそのうえでだ。
 二人は于吉と左慈にだ。それはどうかと提案するのだった。
「どうだ?これで」
「茸ラーメンで」
「そうですね。それではです」
「それにするか」
 二人もそれでいいというのだった。こうしてだ。
 彼等は食事を決めた。それから闇から出てだ。
 山奥の誰もいない筈の場所にある道観の中でだ。鍋を出してだ。
 水を入れそこに火を点ける。火は于吉の妖術によってだ。
 それからラーメンを入れる。三分経つとスープを入れる。茸は既に左慈が炒めていた。
 碗にそれぞれ麺を入れ上から茸をかけ食べる。その味は。
「これはいいな」
「そうですね」
 左慈と于吉が話す。食べながらだ。
「ラーメンは元々好きだがな」
「茸と組み合わせるとさらに」
「ああ、美味くなる」
「これはいいものです」
「そうですね。はじめて召し上がりますが」
「この組み合わせいいな」
 ゲーニッツと社もそうだと話す。
「これは幾らでも食べられます」
「ラーメンもっと入れるか?」
「そうするか」
 左慈も二人の言葉に乗った。そして言うのだった。
「茸もまだまだあるしな」
「おっ、かなり作ったんだな」
「茸を炒めたものも」
 見ればエノキや椎茸、それにエリンギとだ。色々な茸を使っている。それを炒めて香辛料で味付けをしてあんかけをしたものだ。
 
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