夢幻水滸伝
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第百八十四話 統治システムその十三
「ですから」
「オリハルコンやミスリル銀もやね」
「用意し」
そしてというのだ。
「将兵の標準装備にです」
「するんやね」
「こうした金属は神具や伝説の装備程ではないですが」
「それでも強いさかい」
「それこそ武器屋や防具屋で売られているものの中では最高のものです」
「それでやね」
「備えます、装備がよくなくては」
それこそというのだ。
「軍は強くなりません」
「それでやね」
「兵器に使う金属はそうしたものにします」
オリハルコンやミスリルにするというのだ。
「必ず」
「そうしてやね」
「戦います、これなら強力なモンスターがいても太刀打ち出来ますし」
「戦でもやね」
「有利に戦えます」
「そやね」
「ですから装備もそうして」
そしてというのだ。
「強い兵器にします」
「そやね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「これはあくまで軍の官品でして」
「外には出ん様にするんやね」
「常に厳重に管理して。横流しなぞです」
それこそというのだ。
「絶対にない様にします」
「うち等の世界の自衛隊みたいにやね」
「オリハルコンやミスリルの武器や兵器が犯罪組織に渡れば」
「厄介やね」
「ですから。あと武器や兵器の整備及び補給の態勢も整えます」
こちらもというのだ。
「物品は多く置き品質管理を徹底してです」
「やってくんやね」
「そうします、品質管理もしませんと」
「いざって時に武器や兵器の質が悪くてやね」
「満足に戦えないので」
それ故にというのだ。
「そちらもです」
「考えてくれたんやね」
「はい、私は軍は専門外ですが」
それでもというのだ。
「こうした政の色が強いと」
「わかるさかいやね」
「考えてみました」
「そやねんね」
「そして補給路と兵站基地もです」
「整えてやね」
「何かあれば」
即ち有事にはというのだ。
「すぐに然るべき場所に物資を送れる」
「そういう風にするんやね」
「国境等に」
「そうして国防はしっかりするんやね」
「左様です」
「そこまで考えてくれてるんやね」
「あと階級も整えました」
これもというのだ。
「兵士は三等兵からはじまり」
「二等、一等やね」
「上等兵となり兵長となり」
そしてというのだ。
「下士官は伍長から軍曹、上級軍曹、曹長、上級曹長とです」
「するんやね」
「その上に准尉があり」
「そこから士官やね」
「士官は少尉、中尉、大尉、少佐、中佐、大佐となり」
太宰はさらに話した。
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