夢幻水滸伝
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第百八十四話 統治システムその十
「軍の最高位の階級よりも」
「そうなるか」
「はい、また軍は二万人から構成される師団を基本とし」
今度は軍の編成の話もした。
「そしてです」
「軍の単位もまとめたんやね」
「そうです、下から分隊、小隊、中隊、大隊、連隊となり」
太宰は綾乃に応え軍の編成を下から話していった。
「師団となります」
「そうなるんやね」
「その師団が基本でそこから軍団、軍、軍集団となり」
「軍集団で一番上やり」
「それぞれの軍管区の防衛は軍集団で行います」
そうするというのだ。
「軍集団の司令官は元帥、また軍管区の司令官もです」
「元帥やね」
「両者は分け軍人の移動や一年や二年で、です」
「動かしてくんやね」
「そしてそれぞれの地域の知事の要請を受ければ」
その際はというのだ。
「災害や賊、モンスターに対して出動します」
「知事の要請も受けるんやね」
「その知事の上にある我々の命令も」
星の者達のそれもというのだ。
「そうなります、軍には教育隊を置き士官学校等各種学校もです」
「軍の技術のそれもやね」
「置きます、そして学び」
「優れた軍人になってもらうんやね」
「そうです、士官学校の上には大学も置きますし」
「軍の大学やね」
「かつての日本軍には陸軍大学と海軍大学がありました」
これはドイツ軍に倣ってのことだ、士官をさらにそこで教育しそのうえで優れた高級軍人に育てる為の機関であった。
「その組織を参考にしてです」
「大学も置いてやね」
「学んでもらいます」
「軍の教育も徹底するんやね」
「そうです、そして軍律は厳しくします」
太宰はこちらの話もした。
「それもかなり」
「軍律は厳しくせんとね」
「軍隊は武器を持って組織的な行動を行うので」
「悪事に走ったら大変なことになるさかい」
「軍律は厳しくして」
そうしてというのだ。
「規律を守ります」
「そうするんやね」
「そうです、あと募集は志願制とします」
「ああ、日本もそやったしな」
志願制と聞いて中里が言ってきた。
「他の勢力もやったしな」
「徴兵制は安定した数を手に入れることが出来ますが」
「その意味ではええけどな」
「ですが二年や三年ですぐに交代してです」
「専門的な技術持った兵士が少なくなるしな」
「軍にいるならもうです」
それこそというのだ。
「長い間いて欲しいので」
「それは他の仕事と同じやな」
「刀や銃を持って具足を着れば兵か」
「ちゃうしな」
「確かな訓練を受けて軍律を見に着けてこそです」
そこまでしてというのだ。
「ようやく兵士のはじまりです」
「そこから暫くして徴兵期間終わって辞められるとな」
「効率的ではないですし」
「若手の人材を軍隊に集めてもな」
「あらゆる産業に向かう人手も減ります」
兵士になる分の人材がそちらに回らず、というのだ。
「それで産業の発展にも影響します」
「その問題もあるな」
「また徴兵は義務で」
それで軍隊に入ってというのだ。
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