ヘタリア学園
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第六百二十二話 やはりロシアは凄い
第六百二十二話 やはりロシアは凄い
サウナは当然ながらフィンランドにあるだけではありません。寒い国の代表といえばロシアですけれどこの国もお風呂といえばサウナです。火曜日には用意して水曜日に入るというのは昔で流石に今は入ろうと思えばそれこそ毎日入ることができます。寒いロシアにとっては有り難いことです。
なおロシアは言わずとしれたお酒の国です。お酒に関することになると普通に暴動が起こるとさえ言われています。若い女の子が昼にジュースみたいにビールをごくごく飲んでいたりします。とにかくお酒がないと何も動かない国なのです。
それでお風呂に入る前に豪快に飲んでいてそのうえで入るなどということも結構あります。その日もそうでした。よりによって日米中と話し合いの後でウォッカをしこたま飲んだうえで四人でサウナです。三人は赤ら顔で上機嫌でサウナに入って行くロシアを見て言い合うのでした。
「あのさ、ロシアって確かさっきウォッカを」
「ボトル一本は平気で空けていましたよ」
「そんな状態で入ったら大変なことになるあるぞ」
三人の方が不安になっています。ウォッカをボトル一本空けてからサウナに入るとどうなるか。下手をすればとんでもないどころではありません。けれどロシアだけは全然平気でそのまま入るのでした。
「いやあ、気持ちいいよね」
ロシアは一緒にいる三人に対して明るい声で言います。タオルが敷かれている木の席に座っています。三人はいぶかしむ顔でロシアを見続けています。けれど彼は至って平気です。
「やっぱり皆で入るのが気持ちいいよね。こうして汗をかいてね」
「何か見たところ平気みたいだけれど」
「何故でしょうね。普通死んでもおかしくないのですが」
「というか日常みたいあるぞ。あれで」
三人はそんな彼を見て言い合います。確かにロシアは全く平気です。お酒をしこたま飲んでサウナに入っても。本当に平気な顔をしています。
「さて。じゃあサウナの後は皆で飲もうよ。いいお酒用意してあるんだ」
「やっぱり平気みたいだね」
「お酒飲んでサウナに入っているというのに」
「どういう身体あるか」
お酒を飲んでサウナに入っても全く平気、流石はロシアでした。真似をしたら確実に死んでしまいそうですけれど。
第六百二十二話 完
2009・3・8
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